今年から大学への入試制度が変わり、新しく始まった「大学入試共通テスト」が実施されました。この春高校を卒業する人の約半数が共通テストを受けますが、残りの半数は就職するか、自分の道を社会人になって探すことになります。
就職やアルバイトの道を選んだ若い人からよく寄せられる質問に、「自分は勉強が好きでないので大学に行かなかったけど、起業するのは無理ですか?」と聞かれることがとても多いです。
これまで相談に乗った若い人の中には、大工さんに弟子入りした人や、自衛隊から会社を経た人、アルバイトのままで起業を目指す人など、大学で学ばなくても起業で成功している人は大勢います。
現代の起業というとIT系ビジネスや社会起業で成功した人が、マスコミに取り上げられるケースがほとんどです。このジャンルで起業する人に限ると、圧倒的に大学を経て起業する人が多いことは確か。
ただ学校でのテストの成績による優劣は、あくまでも学業の世界だけの話です。学校での優劣を決めるのは、ルートが固定された同じコースで競争をするからです。受験勉強も一種の技術競争と考えるなら、得意な人と不得意な人とがいるのは当たり前。
起業やビジネスも同じような技術競争ですから、学歴とは関係なしに業績として現れます。ただ気を付けて欲しいのは、起業をする時には考える力が成果には大きく影響します。学習と似ていることも確かです。
同時に、起業においては度胸や勇気のあることが必要です。往々にして考える力と度胸とが、反比例する人が多数います。深く考えるタイプの人は慎重になり過ぎるきらいがあって、度胸には欠けることが多いからです。
その典型が、公務員の中の官僚と言われ東大卒や京大卒が過半を占める総合職の人たちです。起業をする人も少ないですし、官僚が国の資金を使って新規事業を立ち上げそのほとんどは失敗しています。学業と起業とは別物と考えて間違いないです。
【ひと言】
起業する人にとって大事な要素は、仕事に対する集中力と長く取り組める持続性です。一時熱くなっても、長続きしない人は起業には向かないです。起業には、色んな性格の人が色んな方法で色んな頂点に向かって取り組む方法があります。決して一つの方法しかないわけではなく、頭の良し悪しなどとは無関係にお客さんに喜んでもらえる方法を考えることです。
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