今、日本中の会社経営者は、コロナ禍を課題にしたテストの結果を見守っている状態のような気がします。凡庸に深く考えることなく政府の政策に流されているタイプと、自分でコロナ禍の影響を予測し判断して行動するタイプとです。
厳しい局面に立っている経営者は、政府に言われるままに流されている人。人間は誰でも現状がそのままいつまでも続くと思い込んでいますから、コロナ禍による変化についていけません。間もなく1年前の状態に戻るものと思い込んでいる人たち。
一方スタッフを抱えている会社経営者は、色んな人の意見を聞く機会が多いことで考えます。自ずと多様性をカタチにしたスタッフからの話を聞いているうち、自分なりの判断が形成されます。多くの人の話を聞くことで独自の考えが生まれ危機感も強くなります。
小企業経営者の場合は、他人の意見を聞く機会がすくないですから、現状維持バイアスをそのまま強い状態で引き継ぐことになります。少し強引な論理かも知れませんが、このような傾向は多く会社の場面で見られるのではないでしょうか。
今回の場合、コロナ感染が長期化することを考えた経営者は、あまり大きな誤りを犯していないようです。思い切って会社を整理した人もいますが、今後のわが国のコロナ禍の展開を考えると決して間違っていないように思います。
20年中に収束すると考えしっかりした対策を打たなかった人は、ここにきて厳しい立場に立っているようです。ズルズルと資金を借りれるところから借り続けてきた人は、ここにきて事業の先行きも資金の返済手段もまったく見えなくなっています。
企業経営とは判断することが仕事とはいえ、今の日本の経済状況は相当しんどい状態です。政府首脳の判断ミスをそのまま中小企業経営者がバトンタッチされたのでは、泣くに泣けません。これからでも仕方ないので、どうするか、自棄にならずに考えるしかないのでは?
【ひと言】
今、折れない心を作るための「レジリエンス(精神的回復力)」に関する本がよく売られています。今の時代は、ともすると自棄っぱちになりかねない複雑な問題がよく起きます。しかも、コロナ禍のように世界を巻き込む大問題が自分の身近な個人問題として起こるから怖いです。当然解決策も簡単ではありません。ただ、一人で考えるよりは、知人を巻き込んで複数で考えると何とかなることも少なくないです。
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