これまでここでは、コロナ感染拡大を続くことにより、国民生活が大きく変わることを考え続けてきました。生活の変化によって、新たな需要が生まれる一方で、古くからの商品やサービスには廃れるものも出てきます。
もしコロナがワクチン普及により収まったとしても、直ぐ次には環境問題への取り組みが控えています。菅首相は昨年の就任演説で、日本が2050年までに温室効果ガス(CO2)の排出量をゼロにする方針を表明しました。
現在わが国では、発電所、産業界、家庭用、自動車などから大量のCO2を排出しています。特にガソリン自動車による排ガスの量は膨大ですから、これを電気自動車(EV)へ切り替えようとする動きが急です。
ただEVと言っても、電気の充電に頼ることになりますから今度は大量の発電所が必要となります。現在の太陽光発電や風力発電では、とても補えないほどの大量の電力をEVは消費することがはっきりしています。
ここでも、産業界において電力を作る企業側と消費する国民側とに大きな変化が起こるはず。これまでのように原子力や大型火力による大量の発電は難しいですから、各地に小型発電所が多数生まれることが考えられます。
消費者が自分で使う分の電力は、自分で発電所を保有するような時代が到来することもありそうです。当然、発電ばかりでなく電力を保存する充電システムも必要で、個人宅に充電機器を備える仕組みも考えられます。
コロナ禍により医療の仕組みを考える時代の後には、直ぐに環境によいエネルギーを考える時代が迫っています。これまでのように国に全てを任せようとしても、膨大な借金を抱える国の力には限界があって、国民一人ひとりがCO2ゼロを考える必要もありそうです。
【ひと言】
現在、コロナ感染の拡大を止めることが喫緊の課題ですから、2050年CO2排出量ゼロなんて課題は先の先のことと思いがちです。ただ10年後には、自動車メーカーが製造する車種の多くがEVに切り替わっているとも言われます。既にテスラをはじめ、新興のEVメーカーが先行していますから、EV市場の勢力地図が出来上がってからの参入では遅すぎます。現代は、技術の普及する速度も速いです。
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