年末年始には全国のコロナ感染者が急増し、日本もいよいよ欧米に近いパンデミックが起こるのかと心配しました。1月後半には感染者数が減少、ワクチン接種も始まっていよいよ収束に向かうのかと安心していました。
自分の頭の中では、接種することによって感染の呪縛から解放されると信じこんでいましたから。ワクチンというと毎年接種しているインフルエンザのイメージがありますから、同じようにもう大丈夫と思いこむ自分です。
ところが日本経済新聞に掲載されていたエコノミスト誌の記事を読みますと、自分がワクチンを打っても少し光景は違うようです。現在接種しているワクチンは、「軽症や無症状の感染を完全には防げない」
「ただ、死んだり重症化することは防ぐことができる」という効果を期待しての接種のようです。一部のワクチンには感染を阻止する効果もあることを証明するエビデンスがあるとは言いますが、そのワクチンは不明です。
完全にコロナウィルスを地上から除去することはできないこともはっきりしています。接種を拒否する人もいますし、世界の人口78億人への接種が完了するのは2023年くらいまでかかるからです。
また、コロナウィルスの変異が今後も続くことから、次第にワクチン効果も薄れてくることが予想されます。そのため今回の接種だけでなく、追加のワクチン接種を打つ必要が近い将来起こることになりそうです。
昨年からワクチン接種が始まることによって、現在抱える難題の多くは解決するようなニュアンスの発言をする人が、政府からも身近な人でも増えています。ただ、どうもそんな簡単に感染症は収束することはなさそうです。
昨年2月の流行当初から、国もそこからの情報を鵜呑みにした国民も、何度か判断を誤ってきました。これからは後悔しないために、少しでも自分で情報を収集して自分で判断するしかないと思っています。
【ひと言】
コロナ感染の大流行により、この国が抱えている問題点を誰もが知ることができるようになりました。保健所や医療機関など、国民の健康を支えるインフラが緊急の時にはあてになりません。これは健康に関する問題ばかりでなく、金融に関する問題に対しても食料に関する問題も安全に関することも、いざとなったらカタチだけで国民を守る力などないかも知れません。何とも悩ましい問題が公になってしまった気がします。
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