店舗の出店を考える場合、周辺にどんな競合店があるのか事前に調査すること開業の第一歩です。同業者がいる場合、どのような内容のビジネスを展開しているか、知っておかないと商品やサービスによっては起業にならない場合があります。
最近富みに神経をつかうようになったのが、近くで営業しているコンビニ店の存在。弁当店やコーヒーショップなど、強力なライバル店になっていますし、新たなサービスをコンビニが手掛けることで、消える店舗もありそうです。
最近言われているのは、ケーキ屋さんの廃業が多い原因としてコンビニ店でのケーキ類の扱い量です。一年を通し最大の稼ぎ頭であるクリスマスケーキも、コンビニ店に奪われるケースが多くなったことが閉業につながっていると言われます。
コンビニの存在は別にしても、競合する同業他社を調べることは起業における大事な準備作業の一つ。ライバルの商品や営業方法を知ることで、自社の長所や短所を認識することにもつながります。
ただ、あまり熱心に競合の分析に精を出し過ぎますと、今度は自分の会社の新たな発想が生まれなくなる危険もありますから注意が必要です。病気予防のため薬を服用しても、飲み過ぎると新たな病気を招く行為に似ています。
人間の頭脳の特性なのかも知れませんが、自社の商品、サービスの特性とライバルの特性とを併せて知ることで、何となく新たな開業の余地がなくなるような気分に陥るせいです。
実際には、開業の余地はいくらでもあるのに、一時的に頭脳がオーバーフロー状態に陥ってしまうことです。この状態に関して、多くの経営者から聞くことがあります。自分の中で情報過多の状態を作りだすことで生まれる行為のようです。
以前はよくライバル研究の必要性を口にしていましたが、最近は必要以上に他社の分析はしない方がよいと言う経営学者がいます。高度に情報化が進んだことによる、思いもしなかった弊害の一つかも知れません。
【ひと言】
最近パソコンの調子が悪くなったため、お客さんにご迷惑をかけることが多くなっています。毎年、税務申告の時期になりますと、いつも申し合わせたようにパソコンや会計ソフトの具合がおかしくなります。昨年は少し仕事が忙し過ぎたこともあって、仕事の管理業務が疎かになりました。ここに深くお詫び申し上げます。申し訳ありません。
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