起業する人にとって、開業の最初に取り組む価格設定は難しい課題の一つと思います。世間相場がよくつかめていない段階で、少しでも高く売って利益を上げたい気持ちと、高すぎて顧客に見向きもされない怖さとが交差しますから。
そんな時是非活用してもらいたい、安上がりの価格設定方法を覚えておいてください。最初にゲーム感覚で参加者を集める必要があります。多いほど盛り上がりますが、10人から20人程度で行なうのが標準的です。
奇数の場合は全員がゲーム参加でき、偶数の時は一人が進行役になります。この価格設定では、参加してもらう人選と販売する商品のターゲット顧客のすり合わせを間違えると、価格を間違える原因になりますから慎重にお願いします。
後は、販売する商品やサービスの顧客向けプレゼンと同じ方法で紹介を行い、もし購入するとしていくら支払うか個人としての価格を紙に記入してもらいます。この方法で、その場の大体の価格を知ることができます。
ただ、価格を合計して参加者数で割り、平均値を知って価格設定するようなことは止めること。また、平均値をそのまま使って、販売するようなことは絶対にしないことです。
あくまでも、価格設定の参考値を知ることができるだけで、その値を基にしてプラスとマイナスを考慮していきます。ここから、あなたの経営能力が価格に反映されることになります。
現在は、モノゴトの判断をすることが難しいと言われます。このような、判断基準が安定しない時代には、できるだけ多くの声を聞くことで、人が考える時の思い込みを修正する作業を加えるべきです。
【ひと言】
現在の日本では、価格を安くすることで売れると思い込んでいる経営者が多いです。そのため、販売においては必然的に値下げ競争が起きます。ヨーロッパには元々高価格で販売する文化がありますから、安易な低価格販売を忌み嫌うと言われます。今の日本に欠けているのは、この自信のある商品やサービスは安く売らない自負心ではないかと思います。
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