銃撃され悲劇の米大統領と言われたジョン・F・ケネディーの祖父は、街で靴磨きの少年に磨いて貰っているとき、少年が株の売買は儲かる話をするのを聞いて、即座に保有していた株を売り払って一財産を築いたと言われています。
その時代にバブルという経済用語があったかどうかは分かりません。ただ直感で、誰もが株式の売買に手を出している現状は、株式の本来の価値以上に売買価格が膨れ上がっていることに気付いたようです。
今日ラジオを聴いていたら、世界的なオークションで競走用鳩の価格は上昇していて一羽で1億円を超える取引もあるようです。鳩は競馬馬と同じように血統によって高い評価を受け、高額賞金のレースも開催されています。
ただ鳩のレースは、国内ですと北海道から首都圏まで1日で飛ぶような長距離レースです。参加した鳩の相当数が無事には鳩舎まで戻れないこともある過酷なレースで、1羽に高額の価格を付けて取引するのはバブルとしか言いようがないです。
現在、競技鳩に限らず、商品取引にしても住宅価格も絵画も、不況の中にあって価格はどんどん上昇しています。日本の金融当局は無理にしても、経済運営では失敗の少ないアメリカにおいてもバブル対策で手の打ちようがありません。
金融引き締めをして市場に出回っている資金を吸い上げようとすると、コロナ不況で苦しんでいる市民生活がこれまで以上に苦しくなります。米国は株式市場が史上最高値近辺にあるも関わらず、約200兆円の資金を低所得者に配布します。
とは言え、経済がバブルの状態になっているかどうかは、弾けてみないと分からないことです。また日本経済は多額の借金のため、アメリカから押し寄せるバブルや不況の影響が最大のリスクではないかと思っています。
これから証券投資を始めようなんて考えずに、今はバブルが弾けたときに影響を最小限にするための準備が必要なときと思います。次の投資のタイミングまで、我慢をする勇気も今の時代には必要な力と考えます。
【ひと言】
80年代後半バブルに遭遇した経験があります。当時、営業をしていて痛感したのは、話題になるようなモノは何でも売れる時代でしたから、できるだけ価格の高い商品やサービスを取り扱わないと、会社が求める売上げには到達しない時代でした。現在も業種によっては、高価格商品ばかりに目を向ける風潮があって、高い商品をみてはほっとしているサラリーマンがいるはずです。
人気ブログランキングへ