小さな街の住宅地を、ウーバーや出前館の配達員が自転車で走る姿は見慣れてきました。また昔からの蕎麦やラーメンの出前とか、ピザ屋のオートバイなどが忙しく走り回る光景も、以前にまして増えているようにも思います。
コロナ禍のなか全国的な飲食不況と言われますが、感染から1年が過ぎて出前が広がるに従って徐々に活況は戻りつつあります。多くの料理店が、コロナ前の営業方法のままでお客さんが戻ってくるのを待っていますが、一歩新しい方法に踏み出した店舗にはお客さんが戻っています。
その典型はラーメン店にみることができます。以前から固定客をつかんでいるブランドラーメン店は、厳しい経営と言いながら一昨年比で横ばいか10%減の売上げを保っているお店が多いです。最も大きな影響を受けているのはハイデイ日高や幸楽苑といった汎用ラーメン店。
企業規模が大きいですから、新たな営業方法の試みを全店で行うのは難しいです。しかも徹底的な合理化によって最大利益を上げてきましたら、コロナ禍によって配達や店内衛生など新たな作業を取り入れるとモロに収益を下げることになります。
逆に言いますと、コロナ禍によって廃業や閉店する同業者が多くでていますから、営業方法によってはブルーオーシャンでの開業が可能になります。個人営業をしているお店では、店主の高齢化により廃業する店舗が最も多い業種でもあります。
わたしの周辺の街では、早朝から営業している中華屋さんも現れています。宅配ばかりでなく、現在の状況ではやれることなら何でもやってみる精神が必要です。例え失敗しても被害は小さいですから、他店のマネをするよりは、能力アップのためにも何ができるか試してみては?
【ひと言】
大手居酒屋チェーンの中には今後の生き残り法として、大掛かりに焼き肉店への業態転換を図る会社が増えています。今の店舗とスタッフとをそのままに少ない経費で転換するのに、焼き肉店は都合がよいといいます。ただ会社の都合で、多くの会社が似たようなビジネスを始めると、待ち受けているのは過当競争の世界です。居酒屋で懲りているはずなのに、同じ道を再び歩みようです。
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