ヤフー、楽天、ビッダーズなどネットショッピングやオークションを運営する会社の業績が順調に伸びている。これを支えているのが、子育ても一段落して身近にあるビジネスに目覚めた40代の奥さんたち。
2003年、インターネットの家庭への普及が爆発的に進み、若い主婦層を中心に「フリマ」や「ヤフオク」と呼ばれるショッピングやオークションのお客さんとして参加していた人たちが、最近は自宅ショップを開設して売り手として出品している。
特に、40代の奥さんたちは長い主婦歴で身につけた生活のノウハウがあるだけに、ショップの人気も高いようだ。主婦の知恵を生かした商品販売がビジネスとして成立する構図は、料理の脇雅世さんや村上祥子さん、林幸子さんなどが、主婦のノウハウを武器に料理研究家として名前が知られるようになった構図と似ている。
商品の購買に関しては、自分の分、子供の分、お年寄りの分などを合わせると、奥さんが60~70%を占めるだけにやはり強い。食品や飲料、雑貨、趣味の小物など、手堅く、しかもしたたかに利益を上げている。