昔から会社設立をしたけれど、失敗する原因の一つに会社経営者のリーダーシップ不足があります。経営者としてはあまりに器の小さい人、経営者として能力があまりない人、苦境に耐える忍耐力のない人などがあてはまります。
そこで気になるのが「リーダーシップとは何だろうか」 わが国では、企業経営に関するノウハウを色んな視点から研究されてきましたが、リーダーシップに関しては長いこと関心が向けられないできました。
わたしが考えるリーダーシップは、経営者が難題に必死に取り組むとき、後ろを振り向いて何人ついているかに尽きると考えます。リーダーとしての経営者は、自然発生的に選ばれたわけでも、選挙で選ばれたわけでもありません。
会社経営者は、株主に任名されて就任するわけですから、起業する場合は自分が投資して自分を任命するカタチをとることになります。そのため能力がなくても忍耐力がなくても、会社組織のリーダーになれます。
新型コロナウイルス感染に揺れるわが国に目を向けますと、安倍首相を引き継いだ菅首相のリーダーシップが問われています。いつ収束するか分からない新型コロナ感染のなか政府は次々に国民向けに要請を発令しますが、菅首相の後ろに国民の大半がフォロワーとして従っているのかどうか。
日本は国民が首相を直接選ぶことができない政治制度です。そのため国民のリーダーというよりは、政権政党のリーダーとしての政策を優先させます。飲食店や集客ビジネスの経営者は、今後売上げゼロで再開を待つしかありません。
普段、リーダーはいるかいないか分からないけど、いざ国の大事には最大の能力を発揮するのが歴史に残る有能なリーダー。今の日本国民は、この大事な時にほとんどリーダーシップを感じない首相の下で生きています。会社経営者だけにはしっかりしたリーダーシップを期待したいもの。
【ひと言】
日本の首相が口にする「人類がウイルスに勝つ」なんてことは、毎年流行するインフルエンザを考えると判ることで、軽々に戦争に模してみたり勝って根絶することなんて不可能です。オリンピックを開催したいばかりに口から出たのでしょうが、あまり無理なことを簡単にできるような期待は持たせない方がよいです。人間とウイルスとは、有史以来長くせめぎ合った歴史があるのですから。
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