日本の教育では、得意の科目よりも苦手な科目に注目して、少しでも平均点を高めることを教えます。上級学校への受験勉強において、合格を目指すならこの学習法は基本中の基本として定着しています。
子供のころから、この苦手を克服することが大人になっても何事にも通用する人間として、評価されると信じられてきました。今日本の大企業には、この総合点で優れた人たちが自分の活躍の場を見つけられずに苦しんでいます。
得意なことばかりやりたがる子供に対し、苦手な科目を押し付け得意の目を摘んでいるのが日本の教育。世界の先進国の教育スタイルとは一線を画していて、政治も教育も得意だった経済までもが行き詰っています。
その典型ともいえるのが自閉症スペクトラムと診断される子供の教育法。子供のもつ個性を生かした特性に蓋をして、誰もが同じ方向に向かって進む初等教育にまい進いています。多様性を重視する教育先進国とは真逆の方向です。
その結果、少しの手助けで一般人として生活できる人たちを、障がい者に押し込めています。自閉症ではなくても得意な能力のある人たちを、生活能力のない人として社会から蹴落としているのが今の日本社会のような気がします。
パラリンピックが始まりました。その理念は「失われたものを数えるな、残された能力を最大限生かせ」
誰もが、希望する5体満足に生まれてくるわけではありません。4体の人もいれば3体の人もいます。また、いつまでも満足のまま老化するわけではなく、大半の人は長く生きる中で4体や3体にならざるをえません。
ここにもビジネスの芽は生まれています。人に役立つ起業の種は、少しでも人のより良い生活に役立つものであるなら、時間をかけて育てることができます。
【ひと言】
ビル・ゲイツ、スティ-ブ・ジョブズ、似鳥昭雄さんも発達障がいの一人だったとご自身がいっています。そのため子供の頃はいじめも経験しているようです。周りの人が気を配ってやることで、発達障がいであっても軽い症状で一般人と同じように生活できます。日本が大好きなんて言葉だけの大げさなことで満足するより、自分の周りの人が安心して暮らせるような気配りが大事です。
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