子供の頃、自分の生きている世界が180度ひっくり返って、いきなり野球のスター選手や世界的科学者になることを夢見たものです。しかし年齢を重ねるに従い、自分の生きる世界は簡単に変わることができない、今生きている世界が自分の全てであることを学んでいきます。
今回、皇室を離れた眞子さんの報道を接してそんなことを考えました。天皇一族の女王の一人ですから、選ばれたたいへんな男性と結婚しそうに思いがちです。でも実際は、彼女がこれまで生きた中で接した人のなかからしか、結婚相手を探すことはできないことに気付かされます。
これは会社においても、新たに社長になった人が重役を選ぶときは、それまでに社内で一緒に仕事をした人から選ぶのと同じことです。上は総理大臣が閣僚選びをするときも、有能で評判の人よりも過去に一緒に課題に取り組んだ人の中から選んでいる行為とにています。
そう考えると、人は想像するよりも狭い範囲内で生きていることが分かります。会社勤めをしながら起業準備をするとき、多くの人は自分の交友範囲の狭いことに気付かされます。勤める会社の業務と同じ顧客を相手に起業を考えても、意外と上手くいかない理由はここにあります。
また起業のとき、あまり濃い付き合いをした人より、薄い付き合いの人の方が頼りになります。濃い人の場合、どうしても私情が混じって判断を間違えるケースが増えます。その点、付き合いの薄い人は、ビジネスとして割り切った付き合いができるため気が楽です。
ただ問題なのは、そのような薄い相手が直ぐには頭に浮かばないことです。普段から、ビジネス上の付き合いの人を整理しておかないと、イザというときにほとんど名前が浮かばないことになります。日ごろから名刺の整理などしながら、自分の人脈にメールを送って情報提供するなど手入れが大事です。
【ひと言】
それにしても、眞子さんの結婚に関するマスコミの報道は酷いです。二昔前には美智子さま、一昔前には雅子さまと皇室の女性に対するマスコミのバッシングは異常です。根底には、女性蔑視の発想が今もあるようです。それと今回は、小室さんが母子家庭ということもあって、両親が揃う家庭とは違うことを全く考慮に入れない発想で報道していました。一般人の家庭は、どこもそれなりの事情を抱えて生きていますから、それをマスコミが晒すことに何の意味があるのか、わたしには分かりません。
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