現代のビジネスパースンにとって、最大の脅威は国の規制でも競合会社の存在でもなく毎日持ち歩いているスマホと言われます。日本では、学校において学生に対し言われてきたことですが、スマホを操作している時間が仕事の時間を圧迫しているコトです。
特に起業を目指す人にとっては、貴重な準備期間にスマホでほとんど意味のない動画を見ている時間は、ほとんど失われた時間とも言えます。中には、このスマホ時間はまったく意味のないことに気づいている人も多いですが、それでも止められないでいます。
日本では学生ばかりを非難の対象にしていますが、米国ではビジネスパーソンのスマホ時間を問題視する声が高まっています。この問題を掘り下げていきますと、単純に時間を失うだけでなく他にも失うことが多くあるからです。
他人の電話番号を覚えなくなったのはいつ頃からでしょうか。20年前には、何件もの電話番号を記憶していて、電話をするたびに何も見ないで番号を押したものです。今は、ほとんど記憶している番号はなくなりました。
デジタル認知症とも言われるぐらい記憶をスマホに頼る生活をしているため、頭脳の中の記憶容量はどんどん小さくなっています。問題なのはモノゴトを考えるときに、ベースとなるべき基礎的なデータをほとんど記憶していないことです。
そのため、ビジネスパーソンの個性とも云える思考能力までもが次第に失われています。起業を目指す人が思考力を失くしたら、まったく新しいプランを思い描くことができなくなります。これは起業を目指す人にとっては致命的な能力の欠落です。
また絶えずスマホに気を取られていますから、集中力がなくなるともよく言われます。落ち着いて一つのことに取り組むことができなくなります。起業に関する調査を調べるたびに、日ごろから関心のあるニュースに目を奪われて読むため、ほとんど仕事が先に進すまなくなります。
今度は大事な仕事に取り組む時間さえなくなっていきます。どこかで一度、スマホとの関わり方を根本から考え直さないことには、その人の人生自体がスマホとの時間つぶしに終わってしまうことになります。
【ひと言】
スマホがあると、何でも解決できると思い込んでいる人は少なくないです。確かに何も考えずに、キーワードさえ入力すると何かしらの解決策はでてきます。ただ、簡単に探せることは簡単に忘れてしまうことも確かです。結局急場しのぎの答えを出すことは可能ですが、それはほとんど実現されることのない模範例を羅列しているだけ。ネット上に書かれていることは、ほとんどが過去の事例ばかりで、データ以外はほとんど役立たずの例ばかり。自分で考え抜く以外、成果の上がる答えはないです。
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