今年2月、柄に広島の世界遺産、厳島神社を模ったスプーン(価格は1本1050円)が売り出された。
企画・製作したのは、東京・稲城市の67歳の主婦、岡田哲子さんだ。
彼女は、海外の観光地で売り出されているお土産用のスプーン収集が趣味。所が、日本の観光地では、この種のスプーンを見かけることはほんどない。
旅の思い出に、観光地スプーンのニーズはあるはずと考えた彼女は、まず知人の美大に通っているお嬢さんにデザインを依頼した。
次いで、起業に関してはまるで無知なので、女性向けの起業セミナーに参加。そこで学んだ知識を元に、厳島神社へのデザイン使用申請を出し、新潟県燕市のステンレス加工会社へ出かけて、製造を依頼した。
起業資金は、老後のために蓄えた700万円だ。既にこのスプーンの意匠登録も済ませ、現在は厳島神社の土産販売店の店頭に並んでいる。
現在は、第2弾の岐阜・白川郷や札幌をデザインしたスプーンの製作に入っている。また、5月からの新会社法の施行にあわせて、彼女の会社
匙企画の株式会社化を進めている。
高齢化が進むわが国では、老後を起業家生活で過ごすのも粋な人生かも知れない。
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