これまでビジネスで多くの人に会いましたが、話をメモする経営者に会うと緊張します。言葉のひと言ひと言に誤りがないよう気をつかいますから、試験を受ける受験生のような心持ちです。
そこで気付いたことですが、メモ取る経営者の会社は業績のよい会社が多いです。何故か創業経営者が多いのですが、京セラ・稲盛和夫さん、ダイエー・中内功さん、日本電産・永守重信さんなど有名なメモ魔は切りがありません。
話し合いの最中はメモを取りませんが、終わってから文字にして残す人も多数います。そう考えますと、貴重な内容がやり取りされる話し合いを記録することは、現在のビジネスにおいて欠かせない訓練法です。
役所や企業の中には事前に、「ボイスレコーダーで記録してよいですか」と断ってデータとして残すケースも増えてきました。個人の場合、レコーダーは失礼にあたるケースもあるので、メモをすることは欠かせません。
メモをすることは、忘れやすい人間の能力の補助ができますし、メモをするとその後は忘れて大丈夫です。ボーっとして話を聞いていると、結果的に何も頭に残らないことはよくあります。
話の内容の一部に関心を高めるためにもメモは有効です。話し合いでは、焦点を絞ることをしないと取り留めのない話しで終わります。ビジネスにおいては、まったく実りのない時間をつかったことになります。
話の内容は常に整理をして頭に入れておかないと、後日思い出そうとしたり、その話を活用しようとしたときに容易に取り出せません。一度話を聞いたら忘れないなどと、自分を過大評価しないことです。
会社を興すとなると、目の前に現れる課題はますます大きくなります。その時になって慌てないためにも、起業前から準備を心がけることは大事です。メモをとる人の会社は大きくなるは、ジンクスではなく当然のことです。
【ひと言】
経営者に限らず、人よりも優れた能力を持つ人は、他人とは違った手法で事業に取り組んでいます。それは、経営のノウハウ本で広く知られているような方法ではなく、自分であれこれ方法を組み合わせた中から見いだした自分流の手法です。同じメモと言っても、その中身は一人ひとり違いますから自分だけの方法を考えてください。
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