最近、住宅街の近くには、大半のところでコインランドリーを見ることが増えました。コロナ感染が流行する前、ランドリーの洗濯用途が広がり技術の進歩とも相まって、コインランドリーを開業する人が増えました。ただ思いの外お客さん数は増えていないようです。
一方、同じように空いてるスペースを活用するビジネスには、トランクルームがあります。こちらはこの10年の間に市場が約360億円から約710億円とほぼ倍増しています。トランクルームの場合、コロナ禍が追い風になっています。
元々日本の住宅は部屋数が少なく、レジャー用品や衣類など収納スぺースは不足していました。そのうえ勤めている会社で在宅勤務になったときに、働くスペースを確保するために日ごろ使わない荷物を預ける事情があります。お客さんは確実に増えているようです。
ただトランクルームの場合、荷物を運ぶ関係で利便性の高い用地の確保が必要です。特に人口が増加している地域の場合、この最適な用地確保で競争が激しくなっています。これまで店舗としても、住宅としても適している土地の一時的活用としてトランクルームは重宝されていました。
土地の広い米国は、住宅も広いのでトランクルームの需要などなさそうですが、世帯の10%近くに普及していると言われます。日本の場合、現時点ではほぼ1%にも達しない普及率です。今後、まだまだ普及する可能性はありそうです。
過ってネット販売も米国で急速に広がり、日本はなかなか市民には定着しない時期が長く続きました。その後、日本社会でも、ネット販売は急速に広がっています。トランクルームも同じように普及する保証は何もありません。ただ気が付くと同じような道を歩んでいるのが日本社会です。
【ひと言】
いきなりの開業は難しくても、何かしら自分のビジネスを興しておきたいと思っている人は多いです。特に、今後日本でもインフレが高まったり、円安で物価上昇が進むなら貯金しておくよりは、資金を少しでも活用することは大事です。トランクルームは、以前から事業をしている人はいましたが、最近の日本の経済環境は追い風になりそうな雰囲気が漂っています。
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