6月19日、石川県能登地方で震度6弱の大型地震が発生しました。その後もこの地方では地震が続いていますし、わたしの住む首都圏でも、このところ頻繁に茨城や福島沖を震源とする震度3程度の地震が続いています。
日本列島は1995年の神戸淡路大震災の発生以降、地震や火山噴火など地殻変動が始まっていると言われます。経済の高度成長が続いた敗戦後から神戸大震災までの約50年、日本の歴史上では稀に人口密集地で大地震が起きない幸運な時期でした。
現在もこれから将来も、自然災害はかならず起こりますし、気候変動も続きます。災害を他人事と思わずに、自分の身近なものとしてその対策を考える必要はありそうです。
以前水害で工場を失った経営者は、「まさか自分が災害の被害者になるとは夢にも考えていなかった」と嘆いていましたが、こればかりは個人の力では逃れようがないのが自然災害です。
ただ、事前に小さな注意をしておくかどうかによって、同じ災害に遭っても被害は大きく変わります。特に、耐震強度の高い建物に入居するかどうかによって、事業の立て直し速度は大きく変わります。
事前調査が不足していると、過去に水害に遭った土地で開業するようなことにもなります。火災の延焼に対する防御ができている地域などもチェックしておきたいことです。
事業が軌道に乗ったらいち早く店舗を災害保険に加入する必要もあります。事業の持続性を考えるなら、出店に際しては一歩二歩後ろに引いて自分のとことして考えてみることです。
【ひと言】
起業に成功したり、事業を継続させるには運が5割以上を占めるといわれます。ただ、その中には不況や災害に対する対策も運の中に入ります。確かに10年以上前まで、リーマンショックのような大不況は運任せでした。現在、AIやデータを駆使することで、運というより事前に到来や影響を読むことが可能になっています。この科学的進歩を生かさない手はありません。
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