今、日本では珍しく国会が開かれています。しかも答弁に立つことの嫌いな首相が予算委員会にでて、非難の矢面に立って答弁してます。国会は国の最高機関といいながら、2012年の安倍内閣以降国会の開催期間が急に短くなりました。
また国会の審議を経て決まるよりも、大事な課題は内閣による閣議決定だけで決まることも増えています。現在問題なのは、旧統一教会関連の問題ばかりが取り上げられて、国の安全に最も関りの深い防衛費の費用負担問題や敵基地攻撃問題が、ほとんど議論されないで決まる気配です。
日本が防衛費を倍増させるということは、敵国もそれに合わせて防衛を増強していきます。もし中国を敵国と仮定して米中戦争が現実になったら、米軍は中国を攻撃しますが中国軍は日本の米軍基地を攻めると考えるのが自然です。仮定の話としても現状では日本はとても立場が悪いです。
米中対立で経済的に最も分が悪くなるのも日本です。日本にとって最大の貿易相手国は中国。対立が先鋭化するに従い、日本経済に大きな影響がでます。何よりも中国からの食料に多くを依存している日本ですから、戦争状態になると日本国民は食べるものがなくなります。
日本国民にとって、踏んだり蹴ったりの米中対立と日本の軍備増強です。こんな国民を危険にさらす日本政府は、誰のために政治をしているのか考えさせられます。われわれ日本人は、77年前に米英相手に戦争をしかけ徹底的痛めつけられました。
現在も日米間の従属関係は続いていて、米国が進める戦争に日本も他人事ではいられない関係になりました。過去には、核開発を進めていると云う米・ブッシュ政権に従い、イラク・フセイン政権を倒したけれど結局何もなく、イランを混乱に落とし込むたいへんな失敗に協力した経験も日本にあります。
今後、W杯サッカーと統一教会問題の法案作りにばかりに国民の眼が向いているなか、日本の防衛政策が大きく変わって戦争に怯える日を送ることになりかねません。戦争状態になると、ビジネスとか娯楽よりも軍事態勢が優先されるきな臭い日々が待ち構えることになります。
【ひとり言】
東京では、景気をよくするための起爆剤として金をかけないオリンピックを目指して開かれました。ところが1年延期して開催したら、費用は2倍以上もかかるし不正行為も横行してとんでもない開催になりました。今回の防衛費増強も、ウクライナと台湾との重なるイメージを利用して防衛増強に気を取られていると、後日たいへんな裏取引のためだったりする可能性も低くないです。
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