もしあなたが会社を設立し、代表取締役に自分の名前を記入しますとその時からあなたは社長。会社勤めをしている時には遠い存在だった社長に、いきなり自分がなることが可能です。それが起業をすることです。
事前に計画していた通りに扱う商品やサービスを宣伝して、上手くお客さんを大勢つくることができたなら安定した社長の座につけます。誰でも平等に社長になれます。ただ息長く会社経営を続けたいとなると、山あり谷ありだけでは言い尽くせない難題やトラブルの連続です。
そのうえ会社を大きくするとなると、並みの方法では超えられない問題をいくつも解決する必要があります。多くの人が起業する前に準備期間として起業ノウハウや経営学を学ぶのは、開業後に遭遇する難題、トラブルを乗り越えるためです。
よく経営者として大成するためには、幾つもの修羅場をくぐる必要があると云われます。眠られない夜を何度も過ごし、いつ食事をしたのか思い出せないほどの難題に遭遇することによって、経営者は人格が形成され小心な性格に勇気が宿ることになります。
生またときから経営者マインドをもって生まれてくるわけではなく、「自分が作った会社を潰すわけにはいかない」一心で行動するなかで、経営者としての気概や経営者精神が生まれてきます。決してネット上に解決策が書かれているわけはなく、自分の能力と才覚とをフル活用して解決します。
この修羅場では、ビジネスでの要領がよいと云われる人にはムリな仕事です。会社勤めをしている中では、要領のよい人の立ち振る舞いはその場の問題可決に長けていますが、会社経営において要領のよさや言い訳のうまさはプラスになりません。
今とても心配なのは、日本の政治指導者にこの修羅場をくぐって大成したといえる政治家がほとんどいないこと。現在は、大半の大物政治家が2世、3世の世襲議員です。若い時から失敗をしないで、要領よく議員活動をしてきた連中ばかりが政府や党の幹部です。
下手をすると日本がボロボロになる可能性があります。既に今の日本はボロボロになっているかも知れません。国民が安易な国会議員選びをした結果、自分たちの将来はたいへんな難題が続くことになりそうです。いくら自分の会社を立派にしても、この国がボロボロではロシアと同じ道を歩みそうです。
【ひとり言】
会社経営者には、大物と云われる度量の大きな能力の高い人は不向きと云われます。どうしても大きな勝負にでて失敗するケースが多くなります。どちらかと云うと、ビビりと云われるような小心な人がおっかなびっくりビジネスをしながら、徐々に規模を拡大する程度の成長が身の丈にあって、大きな失敗は避けられるようです。
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