いきなりですが、日銀が赤字国債を大量に発行していることに対し、あなたは日本経済がこのまま発行を続けても大丈夫と思いますか。最近の日本政府は、国家運営のために国民からの増税と赤字国債の発行継続で乗り切ろうしています。
既に22年6月時点で1255兆円の国の借金があり、国債発行額も1029兆円(22年年度末)を超えなか日銀が50%を超える額を保有しています。亡くなった安倍元首相、麻生自民党副総裁、高市大臣、安倍派のメンバーなどは、発行した国債を買い替えることで幾ら借金して大丈夫と言ってきました。
一方日本国民の中には、外貨で預金したり外国証券を購入したり、通貨円の保有を止める人が増えています。海外の投機機関の中には円売りを仕掛け、大きな利益を上げようとする動きも目立ちます。赤字国債の垂れ流しに嫌気をさしたり、円安を商機と考える人も増えてきました。
岸田首相自身が、このまま赤字国債に頼った国家運営をしてても大丈夫と考えているようにも思います。そんななか世界的な格付け機関S&Pやムーディーズ、フィッチなどは、日本政府の発行する国債に対し格下げの検討をはじめているとされる噂が出ています。
現在日本の国債の格付けは、G7では下から2番目のシングルAプラス。後ろにはイタリアのダブルBだけです。他の5国はトリプルAやダブルA。これがもう一段低くなると、日本の金融機関に影響がでて、これまでのような赤字国債の垂れ流しは難しくなります。
日本国民の中には、赤字国債の発行に大丈夫と思う人とそろそろ危険と考える人とが交錯しています。現在のように曖昧なままで発行を続けていますと、取り返しのつかない間違いを冒す可能性があります。最後は国民にツケが回るわけですから、正式に大丈夫かどうかを論議するべきです。
安倍元首相のお陰でたいへんな借金大国になったというのは簡単ですが、その先の借金の処理をするのは若い世代です。赤字国債の良し悪しよりも、早く健全財政の方向に向かわせないと日銀が債務超過になったり、日本政府が予算を組めなくなる危険性さえあります。
【ひとり言】
わたしは今でも、安倍元首相の発言で「わたしは賭けに勝ちました」の言葉が気になっています。アベノミクスの金融緩和によって株価が上昇したとき、彼が何度もこの発言を繰り返していました。人口1億2千万人が暮らすこの国の財政、金融を賭けの対象として本当に大丈夫なのだろうか。もし賭けに負けた時に責任をとれるのだろうか。あまりにも発言が軽すぎ、やってる行動が軽率過ぎるのではないだろうか。これからその咎めを国民が受ける気がしています。
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