現地時間の1月13日に岸田首相は米国に渡りバイデン大統領と会談します。巷間伝えられるところによりますと、今回の米大統領と会談では安全保障3文書の改訂と防衛費倍増に向けての日本政府の取り組みを説明するようです。
日本は世界では経済大国といわれながら、国内には多数の米軍基地を提供しています。日本と同じように第二次大戦で敗戦国となり、国内に米軍の駐留を認めてきたドイツは、東西ドイツが併合するのを契機に米軍にはお引き取りを願っています。
何故独立国日本には米軍基地が多数あるのか。しかも首都圏の制空権を米軍が保有し、日本国憲法より上位に「日米地位協定」が存在するとも言われます。独立国家ということ自体がはばかれるような事態ですが、戦後77年が過ぎた今も日米の力関係は変わっていません。
日米間には江戸時代にも条約がありました。しかも日本の立場が不利な不平等条約の「日米修好通商条約」で1859年(安政6年)に結ばれています。江戸の金貨は持ち出され日本国内で米国の裁判権まで認めた条約です。明治政府は99年にこの条約を失効させています。その間40年でした。
「日米地位協定は1960年に結ばれていますから今年63年間続いています。この日本人として不名誉な不平等条約は今も続いていて、わたしの住んでいる地域では、横田基地が流れ出している有害物質が水道水に交じっているため住民の健康被害が心配されています。
今回の岸田首相訪米が問題視されるのは、安倍元首相時代に当時のトランプ大統領との間で結ばれた、米国産軍備爆買いが日本国民にとって大変な負担になるからです。今後5年間で約43兆円もの多額費用で、イージスアシュアやオスプレイなど使い物にならない軍備を買わされています。
これは軍事ジャーナリストの半田滋さんの情報ですが、退任した安倍元首相が軍備増強を云いだしたのであまり外れていないと思います。老舗企業を潰す三代目社長ととても似ている行動で、自分よりも下の人間には高圧的な反面、上には何でも言いなりになるタイプの行動です。
ただ借金漬けの日本でそれに上塗りするような軍備費用です。しかも米国産軍備をメーカーのいい値で買っています。軍備ほど景気に影響を与えない買い物はありません。もし使う時は戦争のときですから、今のウクライナ同様にこの国が地獄に落ちるときでないと役に立たない代物。
国力の衰退がはじまっている日米両国、日本は米国頼りが元々顕著だし、米国も同盟国に相応の負担を云いだしています。借金大国日本が米国の肩代わりをすることで、財政破綻へのプロセルが短縮される可能性も。日本国民としては、自民党に代わる政党がリセットすることを願うしかないようです。
【ひとり言】
今盛んにTwitterに登場している動画の一つに、トランプ元大統領のスピーチ場面があります。マイクの前のトランプ氏を囲むように支持者が囲んで、「今日はシンゾウ・アベの39回目の誕生日だ」とトランプが叫び、周りがクスクス笑っている動画。日本国民としては、何とも屈辱的な場面です。それにしてもトランプは酷い男です。
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