起業の目的は、常にいかにしてお客さんを作るかにかかっています。ビジネスはここから始まり、いつもついて回ります。起業を考える人が犯しやすい失敗は、自分が売り手でありながら、買い手にもなった気分でビジネスを考えること。
どんなに素晴らしい商品を開発しようと、どれだけ開業資金を多く集めようと、自分以外にお客さんがいないことにはビジネスは始まりません。お客さんがいないことには、いつまでも準備だけを続けるか、開業しても直ぐに店を閉じることになります。
お客さんを、いかに早く、多く、関心の高い人たちを集めることができるか、起業にとっては具体的で重大な課題です。
初めて起業する人は、自分の商品やサービスを買いにくる、お客さんのイメージがなかなかできません。店のイメージや販売方法によって、お客さんは似た傾向の人が集まるようになります。
一般的には、4つに分類されると言われます。お客さんと世代が似通っている場合、所得水準が同じレベルである場合、職業や趣味が似ているような場合です。
それに、住んでいる地域が近いケースもあります。この4つの分類が、縦の糸と横の糸とに重なり合って、お店のお客さんになってくれます。
この傾向に早く気付くことが、起業を早く軌道に乗せるキーポイント。開業したら、笑顔と一緒に、キメ細かいアンテナを張り巡らせてください。
感度の鋭い起業家の場合、準備段階でお客さんの傾向に仮説を立て、PR方法を考えます。宣伝文句一つをとっても、誰にでも受け入れられるキャッチコピーよりは、対象を絞ったキャッチコピーの方が効果的です。
実際、この方がよく売れますし、お客さんも支持してくれます。商品やサービスを売るということは、お客さんとのコミュニケーションが上手なこと。
もし売れゆきが悪い場合は、早く方向転換を図って、違うお客さんにアプローチすることです。そうすることで、起業で成功する確率を高めていきましょう。
【ひとり言】
コロナ感染が少し収まった今年の夏休み以降、お客さんのニーズが変わったという店主と変わらないという店主とがいます。営業している地域によっても、このお客さんの変化は違っているような気がします。都市圏の方がお客さんの変化がみられ、地方ではそれほど変わらないようにも思います。この変化に気づく感度のよさは、店主にとっては大事な感性のように思います。
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