東京・江東区長が選挙違反で区長を辞任しました。選挙期間中に江東区選出の国会議員から有料広告サイトを利用した選挙活動を教えられ、そのサイトを利用したら違反になった何ともお粗末な話です。この違反事件には興味がないですが、二人の人間関係は身につまされます。
ビジネスにおいても似たような話しはよくあります。この1、2年の間にも、独立した会社の先輩に誘われ会社を辞めたけれど、移った先が明日にも倒産しそうな会社だったとか。開業で世話になった人から紹介された業者が、とんでもない食わせモノだったり。
中でも開業のときに資金を助けてくれた社長が、コロナ禍で経営不振に陥ったとき。倒産騒ぎに発展したあおりで資金を引き上げられ、最後は連鎖倒産してしまった人など、涙なくして聞けない経験をした人が多数います。
結局、世話になった世話をしたと云った人間関係の問題になると、起業する側はとても弱い立場。それでなくてもゼロからビジネスを立ち上げた起業した人は、藁をも掴みたい心境で少しでも経営に役立つことには何でも受け入れやすくなります。
そこで起業する前に他人の支援に関してしっかり線引きをしておくとよいです。往々にしてそのうち起業するのだから、他の人の起業したばかりの会社に入って修行しようなんて気を起こさないこと。起業するなら道草をしないで早く開業することを考える事です。
他人のビジネスを知ることにより、よくも悪くも大きな影響を受けます。知らず知らずのうちに、当初自分が考えていた初心とはまったく違った目的の起業になることも少なくないです。半年だけの女性区長と同じで、恩人が迷惑人になることも決して珍しいことではないです。
起業するのも難しいですが、その時々の人間関係はもっと難しいです。折角の起業も、採用した一人のスタッフによって事業が失敗に終わることもあります。大成功につながるのも一人のスタッフ。そう考えると起業準備のなかに、人間関係の構築法があっても不思議ではないです。
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