やっとコロナ感染騒動も収まり、この国の経済は上昇曲線を
描くのか下降線に戻るのか、この先の行方はみんなのビジネス
に大きな影響を与えると思います。現在、株価は上昇が続いて
いますが本当に日本経済の実態を現わしているのか心配です。
わたしは世界経済における10年周期で大波が訪れる説を信
じている一人です。この50年を整理してみても、10年周
期で世界を揺るがす経済異変が起こっています。今から50
年前と云いますと、1970年代には2度に渡ってオイルシ
ョックがありました。
1987年10月にはブラックマンデーが発生しています。
世界同時に起きた株の大暴落で、アメリカでは過去最大の1日
に22.6%も株が下がりました。日本も大きく下げました
が、この時期バブル経済の最中だったのほとんど影響を受けず
に済んでいます。
1997年にはアジア発の通貨危機が発生。日本はバブル崩
壊の中でこの金融危機が起こり、銀行、証券の連鎖倒産がたい
へんな騒ぎになりました。バブル期に発生した不良債権の処理
ができず、日本はこの時期を境に借金に依存した財政運営に追
い込まれました。
2008年9月にはリーマンショックです。日本経済はほぼ
この時期にどん底まで突き落とされました。リーマン発生源の
アメリカ経済よりも、日本の方が大きな影響を受けたと云われ
ます。自公政権から民主党政権へ本格的政権交代も起きまし
た。
そして2000年初期から始まったコロナ感染です。整理しますと、世界規模の経済騒動はほぼ10年周期に発生していることが判ります。これはたまたま起こっているのではなく、各国の金融当局が金融引き締めと緩和とを行った結果として発生した考えられます。
コロナ禍が収束していることで、この先には景気の上昇局面
が待っていると思われます。ただそれはコロナ禍の中で政策金
利を引き上げていた国の話です。日本のように今も金融緩和を
続けている国の場合、他国と同じように考えるのはムリがあり
ます。
今後、起業を考える人も新NISAへの投資を考える人も、今は
大きな判断を迫られる局面です。アメリカは相変わらず株価の
上昇が続きますから、日本も同じ流れを進むと思いがちです
が、果たして日本政府が考えるように金融緩和と巨額借金財政
で景気は上向くでしょうか。
【ひとり言】
最近耳にした厭な話です。日本の政治家にしろ官僚にしろ
「この国の借金を心配している人はほとんどいない。心配する
ような人は今の日本では偉くなれない」というもの。先の戦争
で犯したこの国の失敗などほとんど頭にないようです。ウクラ
イナやガザの戦争など、ほとんど分析することなく他人事と思
っているようです。本当に厭な気分になりました。
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