今年も間もなく春の連休がはじまります。正月、夏休み、春・秋の連休など、しっかり休みを取ろうと考えている人に起業はムリです。休日に休むのは、会社に勤めているお客さんの側で、起業した経営者に休みはないと思ったほうが無難です。
時々、この基本的なことに気付いていない人がいますので説明します。基本的に土日や祭日に休むのはお客さん。起業をした経営者は、お客さんをお迎えて、お金を頂いて商品やサービスを提供する側ですから、お客さんが休んでいるときこそ仕事に精をだします。
お金を支払ってくれるお客さんが大勢いるからビジネスになるのであって、お客さんと一緒に休んでいては仕事になりません。例え休日であっても、経営者は自宅で仕事をすることが多いです。それなりに収益を上げている経営者はお金を得ている代わりに時間を失っています。
あまり収益の上がらない経営者は、休日をしっかり休んでいる人が多いかも知れません。人間、何か他の人にないものを得ようとするならば、他方で何かを失うことを求められます。決して、あれもこれも何でも手に入れることはできません。
もし、何でも手に入れようとしますと、ビジネスは失敗すると思ったほうがよいです。過って「お金さえあると何でも買える」と豪語した経営者がいましたが、結局会社は人の手に渡り、当人も犯罪を問われて、刑務所で刑期を務めることになりました。
起業して5年目で、初めて家族旅行に行けたという経営者がいました。実際に起業しますと、人並みの家族旅行など考えない方がよいです。それくらい忙しく、緊張した毎日を過ごさざるを得ませんし、実際思いもしなかった問題が次々に起こります。経営者として利益や名誉など手に入れる代わりに、失うものも決して少なくないです。
現在株式投資をしている人のなかには、株価の上昇局面しか知らなくて90年代後半の金融危機や08年リーマンショックなど、暴落局面を知らない人が多数います。上昇を続けた株価はどこかの局面で大幅下げに転じます。またバブルで3万9千円台まで上げた株が一時は7千円台まで下げましたから、その後は上げ続けているのも不思議ではないです。長い局面で相場をみる目を養わないと、そのうち痛い目に遭うのは確かです。
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