令和6年もそろそろ折り返し地点が視野に入り、年の初めに考えていた目標もすっかり忘れている自分に気づく頃です。こんなことが頭をよぎるあなたは、「鳥の目」で今の自分をみることのできる人。一方、目先の仕事ばかり気にしてるあなたは「虫の目」で頭がいっぱいの人です。
誰もが思考する時は、「鳥の目」と「虫の目」とが頭の中を行ったり来たりしています。時間管理をするには、この2つの目を巧みに駆使していることが大事です。しかも頭のなかだけで考え込むのではなく、手を動かしながら考えることで思考の精度は高まります。
人間の脳は人から問いかけられたとき、最も機敏にしっかりと頭が回転するようにできています。自分には真剣に考えるための希望や目標、将来設計などがないという人も、自分が自分に問いかけるカタチで質問をすることによって、脳は最高の速度で回転を始めてくれるはずです。
事業に関わる人のなかには目先のことばかりにこだわる人がいます。商品の品質やお客さんへの接客対応も大事なことです。店内のレイアウトだって手を抜くとお客さんに嫌われることがあります。ただ自社の現場ばかりに気を回して、ライバル店の動向やお客さんのトレンドの変化を無視すると失敗します。
他方で、海外での同業者の動向や日本経済の流ればかりに気を取られていると、自社の現場がどうなっているか知らなすぎると、足をすくわれて経営がこける原因にもなります。鳥の目も虫の目も会社経営をするうえにおいては、どちらも欠くことのできない経営のセンサーです。
またこの二つの目でモノをみることによって、自分の短所や長所を知るキッカケとなる目です。モノゴトを客観視する眼力を養うことも可能になります。これらは経営における重要な技術ですから、日ごろから意識して鳥から虫、虫から鳥へと頭の中で飛び回ってください。
中高年の経営者と比べて、若い経営者はあまり緊張しないとよく言われます。若い人は、子供のころから人前で話したり、発表会に参加することが多いようです。多分に人口減少によって誰もが主役になる機会が多いためと思われます。また「ひょうい」という人もいます。漢字では「憑依」と書き、霊がのり移って人並以上の力を発揮する意味です。この人並以上の力を身に着けたと錯覚する能力のある人も現れています。
マーケティング・経営ランキング