以前同じ会社に勤めていた先輩社員。会社の人間関係やパソコン操作など仕事を色々教えてもらった、大変世話になった人でした。その後、お互いに当時の会社を辞め、その後は全くつながりのなくなった人のゆです。
共同経営で会社設立を考えた相手とは、ラインを開通したときに再びつながりができ、その後久しぶりに会って話し込む仲になりました。その中で一緒に起業をする話になり、Sさんは起業に向け全力で準備を進めることになります。
その先輩に関して仕事のやり手ぶりを知っていましたし、資金も次の仕事準備をしていてあまり心配ないということでした。ただ、会社を辞めてから10年近い月日が流れていましたから、彼がその間にどんな仕事をしていたのか情報はすっぽり抜けています。ただ起業という言葉だけが独り歩きしたゆです。
結局、何度か起業に向け打ち合わせをしましたが、具体的な事業プランまで深堀りすることもなく、起業したときのイメージばかりを二人で話し合っただけで、その知人とは連絡が取れなくなったと言います。
別に、金銭的な貸し借りがあったわけではなく、被害などはなかったのですがSさんはショックだったといいます。ぼんやりとした起業が具体化する矢先の話でしたから。
モノゴトに取り組むとき、時間軸を抜きにして考える人は多いです。共同経営をしようとするときには、当然お互いが持ち寄れる能力や資金のすり合わせをする必要があります。
これは共同経営に限った話ではなく、他社と取引を開始するときにも、人を雇うときにも同じことがいえます。騙す気持ちがなくても、勝手に思い込みをすることで、後から嫌な思いをすることがあります。
ビジネスの世界は変化が激しいですから、昔の優秀な人が今も優秀でいる保証は何もありません。大きな失敗にもつながりますから、時間が経過する見えない部分に関しては慎重に考えた方がよいです。
現在は、Xやフェースブックの相手の発言をチェックすることで、簡易な身辺調査を行うことができます。相手の言葉ばかりを信用するよりは思考や行動が分かりますから、時間的信頼を担保することができます。最近のニュースをみて分かるように、最近はネットを利用することで簡単に人を騙すこともできます。対策を考えないで痛い目に遭うよりは、会社経営を目指す以上は細心のチェックが欠かせません。
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