この2年の間にわが国は急激に変わりました。誰もが日ごろの生活で変化を認識するのは、物価がどんどん上がっていることです。20年近くほぼ変わらなかった物価が上がりだしました。物価上昇が進むに従い、今度は人手不足が一気に深刻になりました。
また目に見えないところでは金利が上昇を始めています。コロナ禍前までは0.01%程度だった長期金利が、最近は0.8や0.9%と1%に近づいています。今ではわが国も金利が付くようになりました。金利が付くか付かないかは大変な変化です。
この大きな変化に気付いている人と、いつまでもデフレ気分の抜けない人では大きな違いがあります。2000年あたりから始まったデフレ経済が続くと、勤めてる会社を一度止めるとその後は、正社員として採用されることは難しいとされてきました。
ところが最近は、「キャリアブレイク」という言葉がよくつかわれます。離職や休職をすることで一度会社勤めから離れることです。デフレ時代のように、一度正規社員を辞めたならその後は非正規でしか仕事が見つからない異常事態は既に終わっているのです。
最近の求職活動では、履歴書に生まれる空白期間を隠そうとする必要はなくなりました。採用する会社側が、そんな些細なことに目くじらを立てていると優秀な人の採用が難しくなることを知ったのです。キャリアブレイクは決してマイナス評価ではないのです
。
会社の上司が、ミスをした部下に対して大声で怒ることはパワハラになります。そんな職場で耐えて頑張るうつになるよりは、早めに退職することを優良健全企業は評価します。「キャリアブレイク」をした人の過去を問題する会社は、落ちこぼれ会社と思って間違いないです。
デフレのときは、デフレに適した会社のルールがあります。同じように、インフレにはインフレに適したルールがあるはずです。分かりやすいのは、デフレでは価格上昇は難しいですから安く売ることに専念します。経費は使わないように、仕入れでは1円でも安く買い入れることに努力します。これがインフレになりますと、高く売らなくては赤字になりますから、少しでも高く売るためにのアイデアや企画をもと求められます。この変化のチャンスに変えましょう。
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