9月に入り東京も少しは涼しい風が吹くようになりました。朝夕など20度前半まで気温は低くなりますから、真夏の調子で窓を開けて寝ていると、風邪をひくことにもなりかねません。
頭の中には夏の寝苦しい汗っぽいイメージがいつまでも残っています。季節は既に変化しているのに、いつまでも寝苦しさから逃れようとする心理が働くようです。季節の変化は肌で感じますから直ぐ気づきますが、ビジネスの思い込みはいつまでも頭に残ります。
開業において、印象が格別に強烈だったのはリーマンショックやコロナ感染のようなまったく売れないイメージが残り、未だ切り替えのできない人が大勢います。企業倒産の件数が一気に増え、仕事を求める人はいつまでも彷徨っていました。
飲食店開業を目指す人の中には、店長を雇って店を任せる方法で開業することを考える人もいます。ただ人材不足が深刻な現状では開業は厳しいです。8月の暑さから頭を切り替えられない人同様、ビジネスにおいても過去から抜け出せない人です。
人材は不足していますが、単純な作業なら人手は十分いるち地域もあります。人材不足と人手不足の違いはあって、雇用は単純なカタチで不足しているわけではありません。こんなところにも、時代の変化はあまり目立たないカタチで起こっています。
開業といいますと、お客さんに関心をもってもらえるか、商品やサービスの売上げはどうなるか、マーケティングばかりに関心が向きがちです。人材の問題、資金の問題、それに開業する人の経営能力の問題もあります。そして現実とは違った、時代の変化にまだ気づいていない人も大勢います。
開業する人には、現状にばかり目を向けないで、この次の展開を考える能力も求められます。最初から、将来予測をして的確に当てることは難しいですが、日ごろから考える習慣を身に着けると将来に関心を持つようになります。開業を考えるということは、これからの事業の将来を考えること。開業してから慌てて将来を考えるよりは、今から考える人の方が人間として一目置かれる人にもなれます。
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