最近とても心配に思うのは、日本周辺で公然と領海侵犯を繰り返す国があることです。8月31には中国の測量船が鹿児島県口永良部島西方で日本の領海侵犯をしました。9月23日はロシアの哨戒機が北海道の北方から侵入をしています。
また北朝鮮の弾道ミサイルが9月12日と18日発射を繰り返しています。この一月の間に周辺3カ国は日本に圧力をかけ続けます。この構図はロシアがウクライナ攻撃をはじめた22年10月以降、結びつきが強くなって回数を増やしていることです。
この緊迫した状態のさ中、岸田首相は9月21日に日米豪印のクワッドと国連出席のため24日まで米国への訪問です。国内では自民党総裁選が大詰めを迎え、退任する岸田首相と新たな総裁選びとで日本の権力中枢は真空状態になっています。日本国民の安全と安心を考えると重大事態です。
この時期に米国と敵対する3カ国が、日本の領土侵犯をしたり周辺にミサイルを撃ち込むのは、決して偶然に起こったことではないはず。岸田首相の外遊中にロシア機が日本領土に入り込むなど、おかしいと思わないことが当事者意識の欠落を指摘されるのでは。
林官房長官は総裁候補の1人ですし、今回の首相外遊では代理首相が誰なのか発表もなかったと思います。散々国の安全を口にする自民党が、総裁選と首相外遊でよって国内に最高判断者のいない状態に、誰も不思議と思わない事態。笑うしかない気分です。
「戦争は神も仏もない」と言われます。宗教色の濃い国ほど戦争を起こす可能性が高いのが現在です。ユダヤ教やイスラム、東方正教会といったら、イスラエル、イラン、ロシア、ウクライナの国々。各宗教の神に頼んで戦争を避けるかと思っていたら、逆に神のない戦争に突入しています。できることなら事前に、神に頼んで戦争は避ける方向に進んでもらいたいものでした。
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