最近は当たり前のようにメディアでよく「Z世代」という言葉が取り上げられることが増えました。アメリカ発の言葉ですが、1995年頃から2010年代前半に生まれた若い年代の人たちのことで、11~26歳の物心ついた時からネット社会で育ち、子供の頃からスマホに慣れ親しんだ人たちの総称を言い現わしています。
24年には多くの大手企業で早期・希望退職者を募っていて、上場企業で1万人を超えています。多くの大手企業としては、今後Z世代の採用を厚くするため親世代の退職を早めでもらう思惑がありそうです。実際デジタルネイティブの世代は、現代の需要探しにも供給創りにも向いていることは確かです。
そこで考えなければいけないのが、今後中年はどこにビジネス拠点を得るのか働く場所探しです。これまでデジタル世界の一線で働いてきた人も、DX以降のデジタル社会ではニーズを読むのが次第に難しくなっています。“メタバーズ”の世界はとてもついていけないと言う人は多いです。
自動運転車になるとドライバーテクニックは無用になります。カーシャアの時代がきますと、自慢の愛車という言葉は死語になるのでしょう。結局時代の先端をゆく技術とは無縁であっても、これまで培ってきた技術を生かし大量生産とは別の世界で仕事や趣味に生かす道を探るしかなさそうです。
時代の展開が早くなっていますから、一つの技術で常に第一線で働くことは既に無理な話。ただアナログ技術であっても、メインストリートを闊歩することは無理としても一本二本裏の通りなら十分ニーズは期待できます。大手企業でいつ早期退職を言われるか、ビクビクして仕事をするより中小や自営でのびのび働く方が楽しいです。
脱炭素が世界各国が向き合う課題となり石炭や石油とは各国が決別を表明しました。たただ現実には、トランプの「掘って掘って掘りまくれ」じゃないですが、石油の需要は今後2、30年は減らないと言われます。例え脱炭素の時代が到来したとしても、石油を必要とするガソリン車やエンジンは引き続き残っています。
変化の激しい時代に生きる人間は自分の技術や能力と、今後働く予定の時間と、社会から必要とされるニーズとを合わせて仕事を考える必要があります。いつまでも一線でいることは難しいですし、日本社会も難しい状況に陥りそうですから、よく考え楽しく社会に役立つことを考えるべきです。
日本国民の場合、政府に長期的ビジョンがありませんからこの先の方向性を考えるのが難しいです。現在のように技術立国とかモノづくりといっても、自動車や精密機械産業がいつまで世界の先頭を走れるかというと首をかしげる人が多いと思います。2040年になってこの国は何で外貨を稼いでいるのか、はっきり予測できる人はいないのでは。それほど先を考えない今だけの政治家が国を運営しています。
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