米欧では国民間の貧富の格差があまりに大きく、国民の間では問題というよりも絶望的になっている国民が多いと云われます。イーロン・マスクなど昨年末の大統領選挙で、トランプ候補から上下院の国会議員候補まで各自に数億ドルの単位で選挙資金を寄付したと公表されています。
日本ではこれほどの大富豪はいませんが、世界レベルで小金持ちと云われる数億円規模の金持ちが圧倒的に多数いることが特色です。しかもバブル崩壊以降、金持ちから貧困層と云われる弱者に転落する人が増え続けています。経済成長からは見放された日本経済ですから、席取りゲームから転がり落ちる人ばかりでした。
この貧富の差を生む原因の一つに、時代の変化に対して反応できる人と、できない人が上げられます。既に誰もが気付いていると思いますが、世の中は時間が経つに従って絶えず変化を続けています。「以前は常識とされていたことが、今では非常識になる」事はいくつでもあります。
昨年話題になった「不適切にもほどがある(TBS系)」では、昭和と令和の日常の常識の違いを鮮明にして話題になりました。フジテレビが舞台の女性アナウンサー性被害問題にしても、時代の変化とは無縁の世界に生きてきた相談役以下が、令和のコンプライアンスによって株主からも広告主からもそっぽを向かれそうです。
ビジネス環境が大きな変化を続けるなか、市民生活も否応なしに変化を強いられています。この変化を受け入れるか、拒否するかによって仕事や生活は大きく変わってきます。所有資産による貧富の格差は簡単に解消できませんが、変化への対応は日ごろの心がけ一つで誰にでもできることです。
この変化への対応は、その後の貧富の格差を解消するポイントになると思っています。変化を受け入れることによって、自前の事業が大きく変わった経営者は多数います。旧来型ビジネスではあっても、ITを効果的に導入することによって、収益が大きく膨らませた会社はいくらでもあります。
そのために日ごろから、「今何が変わっているか?」「何故変わったのか?」「これからどうなっていくのか?」を常に考え続けることによって、今後の本社会の方向性に触れることが可能です。当然自分のビジネスに生かすこともできます。スマホを覗いているよりは賢い選択のはずです。
【ひとり言】
最近AIやショートショートの普及によって、考える事をしなくなったという人が増えています。何も考えなくても、スマホで検索しているうちに当たり前のうちの答えがでてきてしまいます。ただこの流れだと、誰もが同じ行動をとるため同じ答えになってしまう可能性が高いです。完全にAIの思考に巻き込まれた人間の出来上がりです。もう個性なんて言ってられないレベルの話しになります。
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