人間、長いこと生きていますと、徐々に身体の部分部分の働きは弱ってきます。運動不足、アルコール過多、ストレス、喫煙、高血圧などの人は、動脈硬化になりやすいようです。血管の動脈が徐々に硬く脆くなって、心臓から血液をうまく体内に送り出せなくなります。
心臓にかかる負担が大きくなり、最後は血管が詰まったり、破れたりして生命にも関わるのが動脈硬化です。語感が似ていますが、人脈硬化という言葉も以前から使われるようになりました。多分、皆さんが想像している通り、同じ人や似た人とばかり接していますと、ビジネス社会も取り残される現象です。
特に会社勤めの人は、社内や取引先の人とばかり接しやすいですから、知らず知らずのうちに人脈硬化に陥ります。しかも、このような人の中に、起業を考える人が少なからずいます。似た発想をする人とばかり話をしていると、関心の高いテーマとして開業することが話題になりやすいといいます。
この文章を読んでいる人の中にも、このテーマに心当たりのある人がいると思います。いつも話している人たちですから思考方法がとても似ていて、起業に賛同する人が多くなります。ただし、こんな似た思考の人=多様性のない人ばかりの集まりが考える起業は、そのほとんどで見過ごしが多くなります。
もしよろしかったら、あなたの1日の生活の中で、会話を交わした相手の名前をチェックしてみてください。ご自身の人脈硬化の進行具合を調べるため、自己診断法としては最適な方法です。結果をみて驚かないでください。リニューアルしないと身動きとれなくなりますよ。
【ひとり言】
日本経済が行き詰ったのと期を同じくして、多様性(ダイバーシティー)と云う言葉がよく使われるようになりました。まったく肌合いの違う人が加わりますと、組織は不安定になります。ストレスを感じることも増えます。しかし、絶えず新しい考えや行動を取り入れていかないと、周囲から取り残されていくことは確かです。これが企業ですと、お客さんに見向きもされない状態になります。経営者としては背筋の寒くなることです。
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