最近、ネットによるアメリカ発の現地報道を見ることが増えています。トランプ関税引き上げによるアメリカ経済への影響を知りたいからです。今のところ関税によって輸入物価が急上昇した話はあまりないです。これまでの取引の在庫が相当数ありますし、海外のメーカーが価格上昇分をある程度値引きによって吸収もしているようです。
ただ関税問題よりも、アメリカ国内の州によってトランプ人気は大きく変わっていることに驚かされます。カリフォルニア州やNY州のような大都市は、トランプを変人扱いするレポーターが大半です。ところが中西部で選挙のたびにスイングステートと呼ばれる州では、トランプの評価は至極真っ当な人扱いです。
逆にバイデン前大統領や民主党幹部は、アメリカの問題を何も解決しないで放置していたと非難します。彼らにとって問題なのは、大量に増えた麻薬中毒者や不法移民なので、強権を発動するトランプは仕事をする大統領ということになります。関税の引き上げ問題は、まだアメリカ国民には具体的な問題になっていないようです。
日本のトランプ報道とアメリカでの報道の違いは、やはりアメリカ・ファストの恩恵を受ける国民と、経済が崩されるかも知れない他国民のちがいのようです。ただアメリカでのトランプ大統領最新の支持率は45%、不支持率は53%と不支持が高くなっています。本人は自信満々ですが、実際には人気のない大統領の一人です。
そのため怖いのは、アメリカ・ファストの傾向をますます求めようとしたとき。日米貿易を考えますと、日本車はアメリカで大人気ですがアメリカ車は日本で売ろうとしてもまったく人気がありません。日本の道路を走るにもあの重量では新たな社会問題を産みそうです。するとアメリカの最大の敵であるはずの中国と手を結ぶ可能性が出てきます。
トランプはアメリカに大量の麻薬を送り込む国としてカナダ、メキシコ、そして中国を最大の敵国としてきました。中国が総力を挙げて麻薬密輸を封じると、米中間の対立の種はなくなります。しかもトランプと習近平とは、似たような考え方をして共に独裁者タイプです。この2国が手をつないだら日本の存在感は急に居場所を失います。
過って習近平はオバマ大統領に対して、「世界を中国とアメリカの2国で支配しましょう」と持ち掛けたと云われます。当時のオバマ氏は断ったと云われますが、今のトランプなら取引材料に興味がわけば簡単にOKを出しそうな気がします。イギリスは別にして、日本に対して同盟国意識などまったくなさそうです。自民党のようにいつまでもアメリカにしがみ付いているのは、今ではみじめとしか言いようがないです。
マーケティング・経営ランキング