IT関連ビジネスがよい例ですが、近年それまで固定客の付いていたビジネスが、急にお客さんのいなくなるケースが増えています。代表例は米国のインテルです。過っては世界一の半導体メーカーですが、今は新興のエヌビディアに抜かれ遂に資金支援をしてもらうほど顧客が減ってしまいました。
これまでインテルが製造していたロジック半導体から、AIで使用するGPUやFPGA、CPUなど性能が高くなりエヌビディアしか製造できない半導体に切り替わっています。最近の10年ほどで急速な技術革新が実現しましたから、インテルの技術ではAI関連のメーカーにはついていけない製造技術の差が生まれてしまいました。
IT関連のメーカーばかりでなく、他のどんな業界でも技術革新の波に乗れてるメーカーと、付いていけないメーカーの間に大きな差が生まれています。この差の中で顧客不足によって廃業する人と、ますます顧客を増やす人との差が生まれています。その間、ほぼ5年から10年と云われています。
せっかく事業を軌道に乗せたのに、新たな画期的製品の誕生によって、お客さんが新たな製品に乗り換えるのを見守ることになります。現在はこの乗り換えの周期が、過去に経験したことがないほど早くなっています。導入期と成長期はお客さんが増えるけれど、成熟期や衰退期に入るとほぼ簡単に消えてしまいます。
そのためこれからの起業においては、技術革新の起きにくいビジネスを意識して探すしかなさそうです。今後AIの普及が広がるに従って、仕事を失う人は増えそうです。現在は利益の大きいビジネスでも、時間の経過によって次第に並みの仕事に格落ちすることも考えられます。
これからの企業経営者は、賃金の高い職種ほどAIに切り替えることを考えます。よく話題になる医師や弁護士、パイロット、弁理士などの仕事は、目の敵のように利益を奪おうとする力が働きます。AIの用途の拡大は、最も手軽な高所得者から利益を奪う先兵の役割をします。これからの時代、安定的に高利益を上げようとすることは難しい時代になりそうです。
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