わが国でスマホが広く普及してから既に10年以上にはなるはず。それでも電車でシートに座っている人のうち、10人の6人から7人はスマホをみています。最近はやっと本を読む人もみかけますがまだ1人か2人でしょうか。まだまだスマホでの時間つぶしは健在です。
長くスマホばかりをみていますと、どうしても関心はスマホの中の世界に向いてしまいます。そんな思考回路の人間が、ビジネスを始めるなんてことはムリです。しかもSNSで入手する情報はエコー・チェンバーに管理され、自分に似たような意をグルグル回っていることになります。
これからビジネスをはじめようとする場合、手っ取り早く大事なことはご自身がビジネスに関連する事柄の発見をすることです。よく発明と発見とを勘違いをする人がいます。発明はノーベル賞を貰う人が四六時中に取り組んでいる、これまで世の中に存在しない物質や仕組みを最初に見つける行為です。
発見は既に社会や自然界に存在しているものを認識することで、わたしが云う発見は自分だけが認識していないことでも大丈夫です。決してスマホをみていて知ることではなく、実際にリアルな中での気づきのこと。この私的な発見と発見とを組み合わせることで、新たなビジネスを考えるキッカケになります。
また自分だけの新しい事柄を発見しようとする心がけは、頭の働きをシャープにしてくれます。いつ果てるともなくスマホを見続けている人間とは、レベルの違う人間になれます。スマホ依存症やスマホ認知症が増え続けるこの国で、スマホから離れて考える力を養うことは今大事なことでは?
最近送られてくるメールのなかのフィッシング詐欺に、国勢調査をまだ提出していない人向けサイトが登場しています。警察庁の発表では、24年にフィッシング詐欺で被害にあった人の被害額は1268億円とされています。またアサヒビールやアスクルなどはサイバーテロに苦しめられ、中には資金を取られている会社もありそうです。昔と違い国や国民の安全を云うなら大砲やミサイルばかりでなく、ネット空間においても大変な被害をだしています。しかも今後ますます不安は広がりそうです。
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