日本では開業を考える場合、現実には開業資金作りにたいへん苦労することが判っています。お客さんに歓迎される商品やサービスを考えるよりも、少しでも早く資金計画に着手したい事情があります。日本政策金融公庫に相談しますとまずは事業計画書の提出を求められることも多分に影響しています。
これまでにまったく経営経験のない人が、いきなり事業計画を作成しても大半は絵空事になってしまいます。過去にまったく商品を売った経験のない人が、売るとしたらと仮定しての計画立てますから、現実離れした計画ができることは間違いありません。
そんな現実を踏まえたうえで、開業においては欠くことのできないフレームワークを考えたいと思います。まず誰でも知っている経営のためのフレームワークを思い出してください。ヒト、モノ、カネ、情報の4点が経営に欠かせないフレームワークです。
フレームワークとは、モノゴトの意思決定をするとき欠かせない判断材料を広角的にチェックすることでミスをなくし、自分らしさをだすための検証方法です。ビジネスの世界にはいくつものフレームワークが作られています。
ただ有名なフレームワークを知るばかりでなく、自分のビジネスにマッチたフレームワークを自分自身で作ることも大事な準備です。そこでこれから参入しようとする事業には、何が最も必要なフレームなのかを考えてみてください。
事業なり商品(サービス)には、新商品と云われる導入期、市場で認知された成長期、売れ行きがピークに近い絶頂期、そろそろ飽きがきた衰退期に分けられます。これは事業や商品のフレームワークの一例です。似たような分類でお客さんの側からみたフレームワークもあります。
まだほとんどお客さんに知られていない時期に関心をもつ革新者、次いで早期採用者、ピークが近づいている早期多数者、後期多数者、遅滞者といった分類で商品の普及状況を知る手もあります。初めて開業する人は、ピークの商品ばかりを追って失敗する例も多いです。
いきなり事業計画作りから入るより、取り組む事業の市場でのポジションを知ることで、少しでも判断を誤らない工夫が必要です。フレームワークを通してみる事業は、初めて開業を考える人にとっては強い味方になってくれます。
他の国民と比べて日本人が決してビジネスが下手とは思いません。ただ開業経験ということでは、日本人の大多数は圧倒的に経験が少ないです。公務員や会社勤めで安泰な人生が一番とする風潮が強かったから。高度成長期以降、開業するよりは会社人間として傘の下で働いた方が安全でした。そのため開業に向けてのスキルが、他の米国や中国の人と比較すると劣っていることは確か。今後は会社勤めが不安定になるとレベルも高くなるとは思います。
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