日本は韓国、中国、シンガポールなどIT先進国と比較して、キャッシュレス化が遅れています。それでも買い物で現金をほぼ持ち歩かない人は日本でも増えています。ところが一方で、支払いは現金だけといった小売店や飲食店も健在です。何で現金払いからキャッシュレスに切り替えないのか不思議に思っていました。
わたしがよく行く八百屋は商品のチェックは店員がして、支払いだけを電子レジで行う仕組み。ただし現金だけしか受け付けない支払い方法です。何でこんな不便なことをしているのか当初はこちらも戸惑っていました。ただ扱っている野菜や果物は新鮮で安いことは確か。そのため不便とは思いながらもスーパーではなく八百屋に通っています。
スーパーの協会によりますと、全国の94.5%のお店は現金以外の支払い方法も導入しています。5.5%のスーパーだけは現金だけ。問題は何故キャッシュレスに切り替えないのかということです。JCBやPayPay、楽天カードにしても、支払いのたびにスーパーや小売店から手数料を徴収しています。
クレジットカード決済の場合、カード会社は最初は1%を手数料としています。それが2%に3%になり徐々に上昇していきます。QRコードを使用する場合も、最初はゼロですがそれが1%、2%と徐々に手数料は上がります。多分この先も上がり続けることが予測できます。下がることはなさそうです。
今小売店はインフレの中で熾烈な価格競争をしていますから、この1%、2%がバカにならなくなってきます。最近気づいたことですが、この現金払いだけを続けている店はその大半が繁盛しているお店です。決して時代遅れの店舗ではなく、わたしが通う八百屋も近くのスーパーでは手の届かない商品種類を販売価格で売っています。
単に時代の流れにのってキャッシュレス化を進めても、最後はカード会社や決済会社の手のひらの上でビジネスをしていることになりかねません。韓国や中国の支払い方法が本当にお客さんの利益につながっているのか、売る側として考える必要がありそうです。わが国はあまりに企業側の利益や利便性ばかりを追っているように思えます。
病院の支払いでは、現金だけしか受け付けない病院をよくみます。強気のビジネスをしている会社や団体などは、手数料を支払うことは決して好きじゃないのです。キャッシュレス化は利便性が高まるといいますが、システムの運営会社には便利でしょうがお客さんもお店も決して便利ではないです。手数料が5%まで上がったらやはり支払う店側も考えると思われます。
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