スマホや生成AIが広く普及するに従って、人は自分自身で考えることをしなくなっています。世界の政治を考えるととても判りやすいです。日本でも、トランプ大統領のアメリカ第一主義を真似た政策を掲げる政党が増えています。ヨーロッパではほとんどの国に自国第一主義を主張する政党が誕生、歴史ある既成政党から政権を奪うほどに支持者を増やしています。
その結果現在は、アメリカとヨーロッパの主要国の間で対立が激しくなっています。またトランプは来年4月に中国を訪問する予定で、トランプと習近平との仲が親密になることで、インド太平洋を米中が仕切るG2体制が生まれる心配が浮上しています。アメリカ第一主義の進化が進むと、日本がこれまで頼りにしていた日米同盟など吹っ飛んでしまう可能性が高くなってきます。
日本政府に対しトランプは防衛費の倍増を要求していますが、その内実はアメリカ製の古い兵器の購入を求めているのが実情とも云われます。彼は政治家ではなく不動産屋ですから、多額の借金を抱えるアメリカ政府を立て直すため、NATO各国やアジアの親米各国に資金を出させることを考えているようです。全ての彼の行動はアメリカ政府と個人的名誉のために動いています。
台湾問題にしても、トランプと習近平のホットラインでアメリカ経済に有利な合意ができてしまったら、台湾を中国の支配下に譲ってしまう可能性さえ噂されだしました。地球温暖化を否定し、白人優先で人種差別を正当化、グリーンランドを米国領にしようとする、ほとんど酒場で酔っ払いが大声で気勢を上げるレベルの主張をアメリカ大統領がしています。
決して過去にこのような大統領がいないわけではありません。アンドリュー・ジャクソンやリチャード・ニクソンなどよく話題にあがります。残り3年ほどで消えてしまう大統領です。この大統領の言葉に従って日本政治に大きな災いを残すのか、被害を最小限にするために方策を考えるか、今は大変な岐路に立っています。歴史や政治を普段から見る目を養っていたら、トランプというとんでもない大統領がいたと笑い話にできる日が必ず来るはずです。
日本政治の最大の問題点は、失敗をしても誰も責任を取らないことです。逆に言うと、大きな課題に取り組んで成功したとしても、ほとんど話題にもならないことです。世襲議員がこんなに多くなると、成果を上げても話題にしない風潮が広がっています。多分、若くしていきなり首相候補になることのできる世襲にとって、実力のある議員は最大の敵といえるのかも知れません。日本政治の劣化は、こんなところにも見て取れます。
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