今年も色んなことがありました。わたしが特に気になったのは、高級時計を賃貸し目的で集めておいて勝手に売りさばいた詐欺事件です。最初に頭に浮かんだのは1980年代半ばに発生した豊田商事事件です。豊田というとトヨタ自動車をイメージしがちですが、まったく無関係です。高齢者相手に全国で金地金を見せて受け取り証票だけで2000億円近くも集めた事件です。
金を買ったと思っているのに現物は渡さず、実際はほぼすべて詐欺被害にあいました。この事件は相当悪質な詐欺の手口よりも、社長の住まいのマンションに集まったマスコミの記者の前で、右翼と称する二人組によって社長が殺される壮絶な事件が起き大変な騒ぎになりました。そのため全国で多くの人がお金を騙されたのにそちらはあまり記憶なれないことになります。
数百万円もする高級時計を所有者から借り、それを高額で貸し出すことでビジネスをしようという話は一見最もらしい話です。ただこの詐欺師は全く貸し出す仕組み作りをしないで、いきなり時計集めばかりに専念してました。少しでも警戒心のある人なら、入りの時計を借りる事業ばかりでなく出の貸出し事業をチェックしたなら直ぐにいかさまに気付いたはずです。
この事件ばかりでなく、現在日本社会には詐欺行為が充満しています。連日大量に送られてくるメールのフィッシング詐欺など馬鹿らしくなるほどの量です。中には国税庁から税金の督促や電力、ガスなどの料金の請求など、悪質な請求先を名乗る詐欺もあります。ある意味日本国民はこの種の騙しには慣れっこになっているようです。
高市政権の政策にしても、インフレによる物価高で国民の多くが悲鳴を上げているのに、まだデフレが続いているとして25年補正と26年予算とで多額のお金をばら撒いています。円の価値はますます下がり、海外からの輸入物価は今以上に上昇します。ほとんど真剣に物価上昇を抑えようとする気がないのが分かります。この騙しの多発する日本で、騙されないことを真面目に考えましょう。
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