昨年の日本企業の倒産件数は、12年ぶりに1万社の大台を超え高水準になっています。コロナ禍の時の政府の支援により、本来は早期に倒産すべき企業がここまで持ちこたえてきたケースがあります。金融市場の金利上昇により、借金経営を続けてきた会社がここにきて金融機関から最後宣告をされるケースも増えています。
最後は会社経営者の予知能力が薄っぺらいため、人手不足や資金繰りの失敗などによって行き詰った会社が大半です。やはり会社経営に関わる以上は、経営者の基本的な能力が最後の最後で会社を救ったり、破綻に向かわせる決め手となったりします。学校に通って経営を学ぶことも、親や親族の経営法を間近に見て覚えることも大切なことです。
ただ起業を目指す人のなかには、企業経営に関してまったく関心のない人が少なくないです。現代は経営に関するきめ細かいテキストも、ビジネス講座の開催も広く行われていますから少しでも参加することをお勧めします。ここで大事なことは、意識して自分に最適の学習スタイルを見つけることです。
まず誰もが会社組織を運営するためには、何をどう考えるか最初の第一歩です。よく頭の中だけの空想により考える人がいます。自分の頭だけで考える完結する方法です。多分最初から自分なりの結論を決めていて、そのための理論武装をするスタイルです。スポーツでのイメージトレーニングと同じで、自分がスーパーマンと思えるときです。
頭のなかだけでは、どんな難しいトレーニングでも楽にこなせます。単に運動をした気持ちになるだけで、現実にはスキルはほとんど上達していません。実際はもっと頭と身体とを使うことが必要です。これまでわたしが見たなかでは他人と会話を重ねる中で、自分の経営課題に対しても意見を作りあげていくことで、能力を高めていく人は多数います。
この場合、ある程度話し相手とテーマとを絞って話すことが大事です。昔は耳学問といってバカにする風潮がありました。ただ今でも経営の神様と云われる松下幸之助や本田宗一郎などは、膨大な人たちとの間で会話を重ねることによって、自分だけの経営スタイルを確立していった人たちです。
また経営課題に関して自分なりの文章にすることで考えをまとめていく人たちもいます。書くという行為は、自分が思っている以上に脳を使っていると云われます。中には簡単な図や絵にしながら考えている人もいました。作戦図に似たようなカタチで考えるのは、とても理解しやすく一人だけでなく複数で考えるのも面白そうです。
最近は、生成AI相手にチャットをしたり書き込むことで、考えをまとめる方法もありそうです。AIならば今後ますます色んな考え方が誕生しそうです。ただ相手がAIの場合は、みな似たような会話の内容になると独自性がなくなり、面白い発想が生まれづらくなる心配があります。まずは自分独自の考え方を考えることが必要と思われます。
AIの登場によって新たな考え方が生まれると期待していました。実際は、ほとんどが以前からの発想のコピーばかり。既存の情報を膨大に集めることで情報を作るわけですから、そんな画期的な思考が生まれるわけはないようです。歌え云うなら、昔からの演歌やホップソングは簡単にできるようですが、サザンオールスターズの歌詞はAIには絶対作れないとか。まだまだAIに真似されない世界はありそうです。
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