総選挙での自民党一党勝利とオリンピックのメダルラッシュの陰に隠れたニュースでした。財務省は3年後の29年度予算では、国債費が40兆円を超え社会保険費を上回る可能性があると試算しました。日本は赤字国債が予算全体の24%にも達するほど借金に依存した財政運営を続けています。今では膨らみ続ける借金抜きには予算が組めない状態です。
国債費は過去に発行した10年物の赤字国債が満期を迎えるため、国債の元本を返済するための費用です。手続き上は満期の国債を返済して新たに国債を借りる仕組みです。同時に利子を支払いますが、この金額が金利上昇と発行金額の拡大に伴い飛躍的に増えています。ちなみに25年度の国債費は約27,7兆円でした。
日本は2022年にインフレが発生して以降、名目上の企業収益は上がっています。そのため国の税収も増えていますから、一見財政に余裕が生まれているようにも見えます。ただ国債費も容赦なく膨らんでいますから、デフレ時代の国の借金とは違って物価上昇と同様に借金総額も早いスピードで膨れあがります。
財務省が多額の財政赤字に対し何か発言するたびに「ザイム真理教」や「財務省解体」と毛嫌いされてきました。デフレからインフレへと経済の基調が転換したことにより、日本政府の赤字財政政策はこの先行き詰りに突き当たる可能性があります。所詮、金融緩和もアベノミクスもデフレ対応の経済政策です。
高市政権は国会で一強状態になったことで、野党からの攻撃をあまり心配することはなくなりました。代わりに金融市場から放漫な財政赤字を攻撃される心配が強くなっています。似たような事例では、既に22年9月にイギリスでトラスショックが発生していますし、今年1月には高市首相の消費税減税発言から大騒ぎが起こっています。
1000兆円を大幅に超える日本政権の負債は、絶えず世界の投資家から揺さぶりをかけられる対象になりそうです。今のところこの難局を乗り切れる官僚や学者など日本にはいそうにありません。またそんな警戒心を高市首相はまったくしていないようです。ただ政治家や官僚だけで今の日本の脆弱な財政政策で乗り切れるとは思えません。
日本はとてもノー天気な国になってしまいました。もしわたしのように高市首相の能力に疑いを持つ人がいましたら、生成AIで高市首相の政治家としての実績を調べてみてください。急に首相になったから能力が高まるわけはなく、これまでの延長線上でしか仕事はできないものです。わたしはAIにでてきた高市首相の実績をみて笑いが止まりませんでした。
マーケティング・経営ランキング