サッカーW杯の日本は予選リーグであっけなく敗退して、あまりサッカーを知らない人間にも、マスコミの日本チームの評価と実際の実力との落差の大きさに言葉もなかった。
97年の金融不況の時も、山一證券、拓銀と大型倒産が続いたが、その直前に今はなき三洋証券の倒産が引き金になった。このときも、会社側の発表と会社の実態の落差に言葉がなかったものである。
起業には倒産が付いて廻る。幾ら自分のところは大丈夫と思っていても、事業環境の変化や経理で雇った女の子の使込みでさえも、企業は倒産に追い込まれる。
負けは負けとして、その後をどうするのか、起業家としての本当の真価はこのとき問われると思う。現在、人材派遣会社で20億円近い売上高の会社を経営するSさんが、倒産を経験したのは27歳のとき。
元来は、やり手の精密機器の営業マンとして業界でも一目おかれる存在だったが、その能力を見込まれ、会社作りを勧められたのは23歳のときだった。会社を数社経営している資産家がスポンサーになってくれたのだ。
S さんの頑張りで、売上げ1億5千万円まで会社が大きくなったとき、資産家の会社の倒産に引きづられて3年であっけなく倒産。
ここからがS さんの凄いところで、最後に残った個人負債1千5百万円の返済に全力をあげると、それから今の人材派遣会社を設立するまで4年間の歳月をかけて立ち直った。
長い人生だから、成功ばかりではなく失敗することをある。その失敗を失敗で終わらせずに次の成功のプロセスにすることが出来るかどうかで、起業家としての評価が決まる。
サッカーの日本チームも、次のW杯に向けて立ち上がってもらいたい。それにしても、フランス大会でフランスチームが優勝すると監督にはフランス人のトルシエ、日韓大会でブラジルが優勝するとジーコと、監督選考の考え方が分かりやすい日本チーム(笑) 今度は、優勝チームと新監督がどのような組み合わせになるか、興味深いとろこでもある。
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