サッカー日本チームのジーコ監督が、最後の会見でW杯の総括を昨日行ったが、彼の話を聞いていて思うのは、教育界で昔から言われてきた「出来る人は、人を育てられない」の言い古された格言。
スポーツだけでなく、芸能の世界においても、学術の世界においても、天才とされる人は同じ天才肌の人だけは教えることができるが、凡人を教えることは難しい。
それは、自分に出来て人に出来ないことと、自分に出来なくて人に出来ることが、丁度180度違うからである。しかも、ジーコ監督はすこぶる付きの人柄の良い人だから、全員を手取り足取り教えることもしたらしい。
よく話題になることだが、イチローにしても松井秀樹にしても、彼らはプライベートにコーチングスタッフを雇っている。どんなに野球技術が上手くても、不振の時は来るし、そのプレーイングフォームは積み木崩しと同じで、完成に近づいているようで、何かの拍子に崩れてしまう。
それを絶えずチェックする役がプライベートコーチなのだ。彼らは野球選手としては大した成績を残せなかったが、野球技術の理論やフォームを脳裏に記憶する能力に関しては、イチローも松井も敵わない才能を備えている。
起業に関して、一生を賭けることの出来る仕事と考えるなら、起業有名人の自慢話ばかりの本を読むよりは、失敗談を読んだり、強力なブレーン作りを真剣に考えるべきである。
ジーコ監督の選手への思いやりが、結果としては裏目の出たようだ。こればっかりは、人柄より厳しさが優先する勝負の世界だ。起業にも同じことが言える。
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