ネット販売による起業が急増している。1997年5月にスタートした楽天市場は、7年6カ月も掛けて04年10月に5千店を突破したが、わずか1年2カ月後の05年12月には1万5千店を突破する急増ぶりである。
ただ、出店数が増えるということは、それだけ販売競争の激しさが増しており、ホームページ作成や出店料などの必要経費を支払ってその上で利益を出すためには、人とは一味二味違った商材やサービスを売り物にしないことには、生き延びていけない時代に既に突入している。
そんな厳しい販売競争のなか今年4月下旬には、青森のカネ久 越後屋商店が販売している
「おからこんにゃく」が、低カロリーの健康食品として急に売れだし、楽天市場の売上げ上位にランクされるまでになった。
一時は、1時間に2千万円を記録するほどの売行きを示した。この「おからこんにゃく」は単価が367円と420円の商品である。売行きの凄まじさと、ネットで注文を受けた後の製造、発送作業の膨大な仕事量が想像される。
ただ、その売行きが数日後にはぱったりと止まってしまう。まるで台風一過と同じで、あの嵐は何だったんだろうと考え込む日々である。現在、目玉商品だった「おからこんにゃく」の販売は中止して、会社としては厳しい経営環境の置かれている。
これは、ネット販売のほんの一断面であるが、またネット販売の本質でもある。自前でネット市場でのコントロール機能を作っておかないと、市場に翻弄されて消えていくネットショップも多い。
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