葬儀屋ビジネスが元気だ。一昔前までなら、人の不幸を商売にするなんてと、忌み嫌われるビジネスの代表格だったが、最近はブライダルと並ぶ注目のビジネスになっている。
一つには、業界全体が古い体質のままなので、まっとうなマネジメントを導入することで、簡単に旧来からの葬儀屋さんと差別化が出来てしまう点にある。特に、ご家族の意向に沿った葬儀形式やオープン化した価格制度など、都市部に住む住民の生活感覚からすると当たり前のスタイルが支持されている。
二つ目には、昔のように盛大な葬儀を出すことが、故人の隆盛を物語るストーリーの意味がなくなっている点。高齢化が進んでいるため、故人の第二、第三の人生までが出来上がって、終の棲家で故人と接した少数の参列者による葬儀が次第に主流になっている。
三つ目として、生命保険の受取時期を死亡時から年金型へと、この数年で移行が進んでいるように、死亡時には次第にお金を残さない人生設計が主流を占める。葬儀は、安く簡単に心に残るスタイルが主流になっている。
葬儀屋ビジネスが進んでいるのは、今のところ大都市の一部に限られている。そのため、先行組が支店やフランチャイズによる地方への進攻攻勢をかけている最中である。
高齢化社会の到来を迎えて、葬儀の件数は今後飛躍的に増えそうである。葬儀屋ビジネスも、飛躍的な変化を迎える時期を迎えており、IT化を武器にした起業にとってはチャンスである。
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