業界のコミュニティービジネスは、インターネットなどで仕事の注文を受け、登録会社に仕事を廻すビジネス。ネットビジネスの草創期とも云える90年代には色々な試みがなされたが、その後はすっかり音沙汰がなくなっている。
実は、既に業界で定着していて、大騒ぎをしない代わりに、しっかり業界に根を張り、利益も上げている会社が少なくないのだ。
全国3000の中小看板業者を束ねるサイベイトもその中の一社だ。西坂勇人社長と小原琢磨さんが、6年前に仙台で立ち上げたリスペクトの「
看板ナビ」は、コミュニティーサイトとしてはそれほど注目を集めてはいなかった。
西坂社長は、学校をでてディスカウントストアに勤務、その後の転職で看板資材の卸会社に勤めていた時代に、看板ナビのビジネスモデルを思いついた。
行っている業務は、全国の看板のメンテナンス。早い話が、壊れた電球の直しや剥がれた塗料の直し。看板制作は制作費も高いことから大手の看板会社により仕事の奪い合い起るが、メンテナンスとなるとほとんど営業は行われない。
看板ナビはこのメンテナンスに目をつけ、全国の中小看板業者3000社を組織して、既存の看板のメンテナンスを専門に受注活動を行っている。
05年6月からは新会社サイベイトを発足させ、本社も東京に移して事業の拡大を図っている。
コミュニティーサイトによるネットビジネスと言うと、ほとんど展開さて尽くしている観があるが、実は新たなサイト作りが行われている業界も幾つかある。
あくまでも、大手が手を出さない隙間の業界や仕事が対象になるが、ロングテールの法則に見られるように、ネットを使っての小さな仕事も積もり積もるとけっこうなビジネスになる。
ちなみに、看板の壊れた電球直しなどメンテナンスを行うサイベイトの今年の売上げ見込みは4億円、大手の看板代理店は見向きもしないが、そこそこいい商売なのである。
ネットビジネスで起業を考えている人に、看板ナビのビジネスモデルは、とても参考になるスタイルだ。
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