ニートやフリーターと呼ばれる仕事に就かない若者が増えているが、東京・池袋の「
エムクルー」・前橋靖社長は自分の車上生活経験を生かして、求職者のための支援事業で起業に成功した。
学校卒業後、最初に勤めた会社を短期間で辞めた前橋社長は、車上生活をしながら建設現場で働く生活を経験。その後、アパート暮らしが出来るようになって、今度は運送会社などでアルバイト生活をしていた。
そんな生活のなか、同じアルバイト仲間が集まり建設作業請負事業を行う会社を作ることに。97年の不況の真っ只中、少しで働くものに有利な仕事を確保するためである。
同時に前橋社長は、求職者に生活スペースを提供する事業を考えた。自分の経験から、仕事と同時に住まいを確保する必要が多くの上京組のフリーターには必要なことを知っていたからだ。
敷金や礼金なしで、保証人が不要の寮タイプと貸部屋タイプの2つのタイプの住まいを用意、仕事と住まいの両方を面倒みる支援事業をスタートさせた。
もう一つ前橋社長は、会社の経営陣に以前アルバイトをしていた上場運送会社の退職役員や証券畑出身者に多数入ってもらって、会社経営の頭脳や手足になってもらっている。
多分に無意識だろうが、ライブドアの旧経営者に見られるような、年齢の近いもの同士が集まった組織の危険性を感じ取っていると思われる。
起業を云うと、開業資金の問題や業種の選択など、頭でっかちになって身動きが取れない起業家が多いが、人さえ集まればそれが組織となる起業があることを、前橋社長のエムクルーは提議しているようだ。
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