「ある会社の経営者とフランチャイズの契約をして事業を行っています。約束は口頭でお互い納得し金額、条件を決め、その経営者もこれでいこうとはっきり言ったんです。それで契約書は相手側がなかなか作成してくれず、何回も催促し、契約のとき同席してくれた担当者にもつたえました。
それでも、この経営者は、年度末に約束以上の多くの金額を要求すると言ってるそうです。約束の金額は担当者と話し合い支払っています。もう半年が過ぎました。気分的に滅入っています。私は騙されたことになりませんか。この仕事は年度の途中からは始めたりできない特殊な業種です。それで、「もう止めた。」はできません。そこをこの経営者がわかってやっているんですが。この経営者に対してなんらかの罰則等?をあたえることはできませんか。この経営者はある程度名前が知れた人物です。それで最初に私も信用したんですが。いい方法を教えてください」
これは、30日付けのヤフー知恵袋に投稿された、起業の質問の一つ。
実は、フランチャイズに関する質問は、当方の起業相談においてもとても多い。このケースは、文脈から察するに、起業家が有名経営者から仕事を貰って、そこそこ順調にはきているが、契約内容がはっきりしていないので不安から質問をしたと思われる。
ただ、前提となっているはずのフランチャイズなるものが、口約束だけでカゲもカタチもないところから、当人だけがフランチャイズと思い込んでいるが、素直に考えれば、これは有名経営者からの委託事業をしているだけのような気がする。
このようなケースでは、仕事を始める前段階での起業相談が欠かせない。今回の質問に対しても、本気で対応を考えなければ大変なことになるなら、やはり企業取引に強い弁護士に相談しないことには、相手の経営者の思い通りにコトは運ぶような気がする。
事業に関して云うなら、絶対に性悪説に立った対応をしておくことが、不幸な結末を招かない予防策になることを忘れるべきではない。
《お助けのワンクリックお願いします》
人気blogランキングへ