慶応大生2人が、同じ起業グループに所属していて、仕事から離脱した同級生に暴行を働いたとして逮捕された。
今年の
3月22日に起った事件が、今頃になって逮捕され、ニュースになっているのは、多分にこの時期は真夏のニュースが少ない時期の週末ということがあるのだろう。
ただ、起業にまつわるトラブルから、事件になるケースはけっして少なくはない。わたしの知る限りでは、一番が起業に失敗して、責任をなすり合うケース。二番が、扱いなれない大金を目にして、従業員が持ち逃げするケースだ。
既に軌道に乗っているビジネスと違って、起業においては起業家も従業員もエゴのぶつかり合いがよく起る。
それを制するのは、起業家のリーダーシップや人間性だ。最後は、起業家がリスクも、責任も取るし、利益も貰うといった腹の据わり方が起業のルールを決める。
逮捕された学生の一人は、04年の「第3回学生起業家選手権」でこのグループを代表して優秀賞を受賞しているらしい。起業と言うと金儲けばかりに目が向いてしまって、社会性とか、人間性とか、起業によって培われる他の目的にはまるで関心がなかったようである。
わたしは、起業はあくまでも一人の責任において行うものと考えている。それは、リスクを誰が取るかにかかっているからである。よく、共同で起業を行うとき、共同でリスクを取るというが、実際には誰もリスクを取らないケースを何度も見てきたからでもある。
起業はワンマンな作業なのだ。そこをよく認識していたら、こんな事件は起らなかったはずである。
《お助けのワンクリックお願いします》
人気blogランキングへ